眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年10月8日(木)

「偶然の可能性とか もしや嫌われてしまうだとか
無駄が過ぎる想像も目の前で鳴る旋律で無理やり解をつける」

 

暇な時間がずっとずっと向こうまで広がっていて、そんなつまらない道をとぼとぼと歩いている私はどれほど惨めな姿であっただろうか。私が所属している部署の忙しさは一段落して、私はもう先週や今週初めのように仕事にせっつかれて緊張が絶えない状況から脱することが出来た。今まで忙しかったんだからしばらくはのんびりやっていこう、なんてことは思えなかった。もう入社して6年目なんだから、その年数に見合った仕事をしたいという焦燥感で息が上手く出来ていない。私の2年後輩の子の方が部署の勤続年数は長く、そのぶん担っている仕事も重ためのもので、溜息を吐きながら仕事をしている姿を見ていると、(私はこんな簡単な仕事をのほほんとしていていいものだろうか)ということをぐるぐる考え始めて、それに答えなんてないのだからいつも落ち込んで終わってしまう。少しずつ仕事を覚えていけばいい、そもそも上から仕事を振られていないので別にそこまで気にする必要はない、考えすぎなんじゃないの、ということは何度も何度も考えて、でも未だにこんな仕事しか任されていないということは私は会社から期待されていないんじゃないのか、ということをぐちぐち考えてしまって、だから普段は、「営業と比べて楽でいいな」という虚偽の感想をぎゅっと抱きしめているのだけれど。本当の本当は「いまのまんまでだいじょうぶなのかな」という不安でいっぱいいっぱいです。でもそんな悩みを誰かに打ち明けることが出来ないんだよな。後輩に言うのもなんだし、同期は正直なところあまり好きなタイプの人間ではなかったので相談なんてとんでもないし、上の方々で心を許せるような人もいないし......、というか今の部署に全然馴染めていないというか、プライベートの話を全然していないことに気付いた。今の職場は仕事の時は仕事、という雰囲気が強くてとてもフランクな話題を話すような緩い感じではないのだ。かといって仕事では殆ど絡みがないのでそのぶぶんで話すこともなく、結局のところ全然話す機会がなくてここまでやってきてしまっているのだ。今からどうすればいいのか、そもそも今までその状態でよかったのかどうかは分からないけれど、これからもその状態がぬるっと続いていくのだと思う。ああ、私はいつになったら自信を持って仕事が出来るようになるのだろうか。そもそも、自信を持って仕事をしている人なんてほんの一握りの人で、あとはそう思っているだけで勘違いしている人が大多数なんじゃないかな、と思って自分を慰めている次第です。昼飯は海鮮丼(ちょっと飽きてきた)、定時になったらさっさと帰りました。隣の部署はこれからもっと忙しくなる感じで、その点では今の部署で楽をさせていただいているのは一種の救いだよな、と思っている(さっきの話とは矛盾するけれど)。

 

 

今日もうんざりするくらいに雨が降っていたのでまっすぐ家に帰るつもりだったのだけれど、ネットでサイン本情報が入ってきてしまったので、新宿で降りて、東口の紀伊国屋書店へ。題材の時点で私の為に書かれたようなものであり、かつ装丁がたまらなくて迷うことなく購入した深緑野分さんの「この本を盗む者は」のサイン本はこれからゆっくりと読んでいくつもり。あとは実業之日本社文庫がどさっとサイン本を放出していたので、三浦しをんさんの「ぐるぐる♡博物館」、伊吹有喜さんの「彼方の友へ」、宮下奈都さんの「緑の庭で寝ころんで 完全版」もあわせて購入、全部で4,000円也。本屋の外では青年がとあるテレビからインタビューを受けていて、それは多分ノーベル賞の受賞で村上春樹さんが受賞するかどうか云々のことを訊かれていたと思うのだけれど、その手の話は興味がないのでさっさと駅へ向かった。電車が遅延していたせいか、電車の中はいつも以上に人で溢れていて、隣の人とがっつり体が隣り合わせになる状態がたまらなくストレスになっていて、早く私の家の最寄り駅に着いておくれと思っていた、電車はなかなか出発しなかった。

 

 

<購入した本>

深緑野分「この本を盗む者は」(サイン本)
三浦しをん「ぐるぐる♡博物館」(サイン本)
伊吹有喜「彼方の友へ」(サイン本)
宮下奈都「緑の庭で寝ころんで 完全版」(サイン本)

 

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家に帰りついて 、バラエティを1本観て、何か物足りないな、このまま勉強するのはちょっと違うよな、刺激が欲しいなあ、ということで今日も映画を1本観た。映画館で上映されているときからずっと気になっていて、でも観る機会を今日の今日まで逸していた「フォードvsフェラーリ」(2019)を観た。そこまで期待せずに観始めたのだけれど、2時間半、全くだれることなく鑑賞できました。キャロル・シェルビーとケン・マイルズの最高のバディ感がたまらなくて、自分は「友情・努力・勝利」という安直だけれど心の髄まで震えあがるほどに興奮するこの題材を扱った物語が好きなことを実感させられた。頑固で真っすぐすぎるクリスチャン・ベール演じるケン・マイルズがひたすらにかっこよくて、彼が自分の信念をひたすらに貫いて最速を求める姿に惚れた。映像も素晴らしく、私は車に興味がないのでカーレースを題材にした映画に夢中になれるのだろうかと不安だったが、そんな不安は一瞬にして消え去るほどにレースに夢中になった、迫力のある映像で、どういった手法が使われているのかは知らないけれど、一緒になって緊張して興奮して走っている気分になった。最後の「ル・マン24時間レース」の最後はどうなんだろうね、映画では観客が歓声をあげていたけれど、実際はブーイングじゃないのかな、とか思ったりした。決してハッピーエンドとは言えないのだけれど、観終わった後にふっと心が温かくなるような、この映画に出会えたことを嬉しく思う気持ちでいっぱいになった。音楽も素晴らしく、それがこの映画をより素晴らしいものに仕上げていたと思う。ああ、こんなにも面白いのだったら映画館で観ておけばよかった、ということだけが唯一の後悔。

 

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「フォードvsフェラーリ」(☆☆☆☆)

 

映画を観終わって23時過ぎ、今からどうすることも出来ないのでロフトに上がって、今日と昨日の分の日記を書いて、ちょっと疲れて、KOTORIを聴きながら布団に横たわっていたらいい感じに眠気が襲ってきたので早めに寝た。明日仕事に行ったらまた休みだなんて、時間の流れがバグっているんじゃないか。