眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年9月25日(金)

「当然悪いこともいやと言う程見てるが
なんだかんだ言って俺馴染んじゃってるんじゃん」

 

忙しく感じられる場面が多々あったけれど、本当の所は暇で、それを意識しないで時間が流れていったのは果たして幸せだったのだろうか。睡眠で満足感を得られなかったせいか、仕事中に何度か苛立ちを感じた。それは仕事が出来ないがうえに鬱陶しいことを押し付けてくる他部署の人間であったり、ライブの抽選に外れてしまったことだったり(抽選に一喜一憂すること自体が幸せなことに気付け)、昼飯を食べた時に隣でぶつぶつ喋っているおじさんであったり、仕事を振らないで完全に自分の世界に入ってしまっている先輩であったり、言いがかりとしか言えないほどの他人の破損であったり、その他諸々が列を成してして、ちょっとこれはもうこういう日なんだ、あまり落ち込むことはない、ただただ時間が流れていくのを辛抱して、家に帰って好き勝手やってしまおうということに落ち着いた。決算が徐々に近づいてきているせいか、周りの人間が普段よりも神経質になっていることを肌で感じる、私はそういうことには鈍感なほうだと思っていたけれど、ここまであからさまな雰囲気が漂っていると鈍感人間でも気付いてしまうものなんですね。ということで、会社に居る間はあまり面白くない、平生の時だって会社に居て面白いと思うことは殆ど無いんだけれど、今日は極端に嫌な気持ちが継続していた。結構前から依頼していることを未だにしていない人がいて、もうそういう人は小さな箱の中にぎゅうぎゅうに詰めてやりたい気分なんだけれど、そんなことを考えている余裕すらないので、「あなたがそれをしてくれないと、会社の数字に影響を与えます」と深刻気味に言ったらようやく真剣に取り組んでくれるようになってくれた、仕事を依頼されたらその仕事を返さないとどういったことが起こるのか、自分で想像できるようになれるといいですね。午前も午後も、自分の仕事の合間に共有の仕事をせっせと進めていたので、一日の過ぎるスピードは今月の中では最速だったのではないかと思えるくらいにあっという間に時間が過ぎてくれたありがとう。「もう定時か」と思えるような一日を積み重ねていきたいけれど、日々は暇で満ち溢れているので、今日みたいな充実しているように錯覚できる一日を大切にしようと思えた。昼ご飯は久しぶりに雲吞麺を食べた、本当はスーパーのパンで済ませる予定だったけれど、せっせと仕事をしていたせいか無性にお腹が空いてしまったようだ。店の前に着くと行列が出来ていて、ここまでよく持ち堪えたものだと嬉しくなった。5分ほど待って中に入ることが出来て、注文して10分で雲吞麺が出てきた。普段は麺よりも雲吞を好ましく思うのだけれど、今日は雲吞よりも麺の方を好ましく思えた、透き通るような麺を一心不乱に啜っていた。たまの麺に絡みつくねぎが美味しかった、ずっと啜っていたいほどだった。会社に戻ってちょっとして昼休みが終わって、午後も午前と同じくらいの濃度・密度で時間が流れて行って、だから多少の苛立ちは我慢できた。先日応募したMONOEYESとKOTORIのライブは落選した、倍率が高かったのだろう。少しずつではあるけれどライブが開催されるようになってきていることを嬉しく思う、無理をしない範囲で徐々に音楽業界に活気が戻ってきてくれればと思う。でも行きたかったライブに落選したのは単純にイラっとした。後ろの人は今日もガンガンに話していた。まるでどこかのサロンに滞在しているときの緩みのように、仕事に関係しているんだかしていないんだか微妙なラインのことをまずまずの音量で話していた。仕事に集中しているつもりでも、後ろの会話が脳髄に注ぎ込まれて私の記憶に留められているのを感じて、「そこまで集中していないのだ」ということに気付けた、好きでもない仕事で本気で集中することは出来ないんだ。

 

 

定時になって、だから帰った。ネットでまたしてもサイン本情報を見てしまって、しかもそれが綾辻行人さんのサイン本丸だったから、わざわざ池袋まで足を運んだ。書店に問い合わせたら「残り3冊です」と言っていたので、果たして残っているのだろうかと不安だったけれど、行ったらギリギリ残っていて、すぐ本に手を伸ばした。すると後ろから青年がやってきて、彼も躊躇することなくサイン本に手を伸ばしたので、在庫は0になった。ぎりぎりのところだった。あとはまんきつさんのサイン本も買って、ほくほくした気分になって池袋を後にした。

 

 

<購入した本>

綾辻行人「シークレット 綾辻行人ミステリ対談集in京都」(サイン本)
まんきつ「アル中ワンダーランド」(サイン本)

 

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家に帰ってお酒を浴びて、良い気分になったので久しぶりに読書をした。図書館で借りてきた長嶋有の「私に付け足されるもの」を夢中になって読み耽る。短編集、それぞれの話はちょっとだけ魅力的で、1時間くらい夢中になっていた。特に「潜行するガール」という話が良くて、出てくる女子高生3人組の関係に憧れている節があった。

 

あらかじめ分かる正しさが、これが私をぜんぜん救わないんだな。

長嶋有「潜行するガール」(「私に付け足されるもの」所収)より引用

私に付け足されるもの (文芸書)

私に付け足されるもの (文芸書)

  • 作者:有, 長嶋
  • 発売日: 2018/12/18
  • メディア: 単行本
 

 

そのあとはすぐに寝た。明日からの休日がいいものになるといいな。