眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年8月30日(日)

「世界が終わっても このままでいつまでも
あの日そう願ったのは誰だ 星座のフリして 漂ってばかりです」*1

 

 

昨日は夜、ただ漫然と時間を流していくことがもったいなくて、冷蔵庫に冷やしていた発泡酒をあっという間に飲み干して、ぽおっとした頭でドラマを観ていたせいで平日の疲れがどばっと溢れていた。昨日は8時に起きれたのに、今日は10時になって渋々と起き出した。PCの整理をちょこっとやって、すぐさま「MIU404」の4話を観た。全然ハズレがないこのドラマはちょっと凄まじいことになっております。チラッとネットで観たら次回の放送で最終回、おいおいおいこんな面白いドラマを観終わってしまったらロスに陥るに違いない、ロスになったらどうすればいいんだおい。実はまだ観終わっていない「アンナチュラル」を観ようか、それとも2週目の「カルテット」を観ようか、はたまた全然進んでいない「アンサングシンデレラ」を進めようか。あああ、「MIU404」面白いよ、終わっても特別編とかでたまに放映してほしいくらいのレベルで面白いよ。

 

 

とじたばたして、家にいるのが退屈になったので外に出た。今日も気持ちいいくらいの快晴で、でも昨日も外に出たことで耐性が出来たのか、そこまで暑さに「うっ」となることはなかった。お昼ご飯、秋葉原はラーメン屋が沢山あるので今日はどこに行こうかしらと悩みに悩んだ末に「粋な一生」に行きました。秋葉原駅からまずまずの距離を歩く。ここのラーメン屋に行くという用事がなければ決して歩かないような場所をとことこと歩いていたらようやく着いた。ネットでの評判が良かったのでさぞかし混んでいることだろう、と身構えていたが、14時を過ぎていたし、立地も立地だったので激混みではなかった。カウンターに着き、塩ラーメンの大盛り(750円+100円)を注文。5分ほどで出てきた塩ラーメンのスープをれんげで掬ってみる。透き通るほどの白、とても綺麗なそのスープを啜る。「あっ、これは本物だ」と意味不明な感想が思い浮かぶほどに、そのスープは余計なものが混じっておらず、ただただ塩の美味しいところをぎゅっと閉じ込めたようなものでありました。続いて麺を啜る。絶妙な縮れ具合、そして喉をつるつるっと通り過ぎていくたまらない喉越し。当たりでした、このラーメンは当たりでした!!とにかく嫌味のない、食べ進めていくうちにどんどんラーメンに包み込まれていくような、そんな幸せを感じながらあっという間に平らげてしまいました。大盛りにすると結構な量があったのですが、それでもぺろりと食べてしまえたのはあっさりしているという、塩ラーメンを褒めたたえる上での最上の形容がぴったり合うくらいに素晴らしいラーメンだったからでしょう。最近は新規のお店で当たりを引くことがなくて、今日も安牌のところに行こうかなと思っていたんですけれど、ここを選んで正解でした。店内の雰囲気や店員さんの感じも良くて、最高の時間を過ごさせてもらいました。ここのお店では塩の他にも醤油と味噌を提供しているということなので、またここに来る機会があったらそれらを注文してみたい。塩が美味しいんだから、他の味だって美味しいに決まっているじゃないか。でもまだ塩を堪能しきれていないので、次に来た時も塩ラーメンを注文してしまうだろう。次はいつ来ようかな、と至福な頭でぼんやりと考えておりました。また行きます。

 

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幸せなラーメン体験を携えながら、秋葉原の電気街をうろうろしてみる。パソコンやアイドルに興味が無くて普段はあまりうろつく機会がないのですが、今回はなんだかフィギュアが見たい気分だったので、あまり密にならないように注意しながらお店を見て回りました。ドラゴンボールのフィギュアが猛烈に欲しくなって、でも今住んでいる家はそこまでスペースに余裕があるところでもないので、買っても仕方がないしな、とか考えながら、でも興奮してぐるぐる見て回りました。久しぶりにフィギュアを見て興奮してしまい、ついつい沼にはまってしまいそうだったので、早々に抜け出しました。あと数十分いたら何かしら買っていただろう。給料日も近いので、ちょっと気が強くなっている月末は危ないのです。とか言って、既に昨日のうちにだいぶ散在してしまったので、もう財布の紐をきつく結ばないといけないんですけれど。昨日で暑さに慣れたとか言っていましたが、やっぱりまだまだしっかりとした夏で、着ていた服も汗でびっしょりしてしまったので、早い段階で秋葉原を後にしました。

 

 

家に帰りついたのが15時過ぎ、それから特にこれといったことをすることもなく、ただだらだらと時間が流れていくのを見守っていました。どうやら最近は本を読むモードではなくなってしまい、ドラマ、しかも日本のドラマを熱心に観るモードに入っているようです。「MIU404」を6話まで観て、志摩の過去回でちょっと飽きたので離脱してしまいましたが、明日もまた観ることでしょう。最終回はリアルタイムで観たい。

 

 

 

 

 

 

「今日はどうしましたか」
「あのね、私、なにやってんだろうと思うわけ」鈴木さんの口調は、沈んでいるというよりは半ば呆然としていた。「私が自分でこの会社を選んで就活して、採用されて、私も嬉しいし親も喜んだけど、なんかちがうっていうか」
「なにがちがうんだ?」
「うーん、ちがわないんだけど、ほかにしたいこともないし。お給料もらわなくちゃ生きていけないし。お給料もらえてありがたいし。でも、どうしてこんなことになっちゃってるんだろうって、なんでかわかんないけど思う」
「映画だと思えばいい」ニコラス・ケイジの声に突然力がこもる。「想像してみるんだ。きみが朝、家を出る。そのうしろにクレーンに載ったカメラがある。きみの後ろ姿にピントを合わせて、クレーンがぐっと上がっていく。きみが遠ざかっていくのと同時に視点が高くなり、街の様子が映し出される」
「えーと......だから?」
「そんなふうに、自分は自分を演じていると想像するんだ。そこを、計算された角度から常にカメラが捉えていると。一篇の映画をつくっていると思って暮らしてみろ。きみは、人生の目的を見出せずに、どうしてこんなことになっちゃってるんだろうと途方に暮れている女の子の役だ」
「ふうん」
「全力で演じろ。いいか、全力だぞ。おれみたいに」

「鈴木さんの映画」p158-159(藤野可織「来世の記憶」所収)

 

 

 

*1:セレナーデが止まらないに対する好きが止まらなかった