眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年7月5日(日)

「想い続けて想い続けてさ ここまで来たんだよ
また今度 なんて言葉もあるはず無い 無い 無い から焦る」

 

7時に起きる。起きてしまった。眠たくはないんだけれど、でもまだ寝足りないような気もする。でもこのまま二度寝してしまったら取り返しのつかないことになってしまいそうだったので、取り敢えず起きてみることにした。こんなに早く起きてしまったのは、まだ心が落ち着いていない証拠であろう。パソコンの整理を終えてから、しばしのんびりする。一昨日のあれが嘘であるかのように、しんと静まり返った室内。あれは、たぶん夢だ。と自分に言い聞かせることでなんとか平静を保っていられる。どちらかが100%悪いということではないだろうが、脅迫紛いの言動を執拗に続けるのは明らかに犯罪の域である。

 

 

11時過ぎに家を出る。久しぶりに家の近所にある神社に行き、神様にお祈りをする。そのあとに電車に揺られて下板橋へ。何故ここへ来たかというと、気になっているカレー屋さん「八仙花」が下板橋にあるから。カレーなんて、別にそこまで好きではないもののために若干の遠出をしてしまったのは、家に居るのがどうにも落ち着かなかったから、それと以前ネットで拝見した「八仙花」のカレーに対する感想が非常に美味しそうで、ちょっと気になってしまったから。他人の評価なんて普段はあまり気にしないし、食事となると人それぞれの好みが分かれるので、ちょっとした非日常を求めて賭けをしてみた。13時過ぎにお店に入ると、ちょうどカップル客が退店して、私一人だけの空間になる。どれにしようか迷ったが、「辛さ★★★★★」と明記されている「ポークビンダルー」(860円)を大盛り(+100円)で注文する。作り置きしてあったのだろう、ほんの数分で注文した品が運ばれる。一口食べる。......ああ、こんな食べ物なんだ、めっちゃ美味しいじゃん!これは私にとっては衝撃的な出来事で、カレーでこんなにも感動できるなんて思っていなかったので、結構嬉しくて心の中では小躍りしていました。最初の方はそこまで辛さを感じなかったけれど、食べ進めていくうちに辛さが蓄積されていくのか、目元に汗が溜まっていき非常に幸せな状態になりました。こんなにも美味しいカレーがあったなんて、それを今日の今日まで食べてこなかったなんて、私はどれほどの人生を無駄にしてきたのか、と思うくらいに衝撃的な味でした。「ポークビンダルー」、当たりでした。下板橋という住宅街にぽつんとあるせいか、混みあうことなく自分のペースで食事を進められるのも非常に好ましいところである。ああ、もうちょっと、今日この店に来て大正解でした。今までカレーに対してそこまで興味がありませんでしたが、ちょっとこれはどんどん追求していきたくなるくらいにはまってしまいそうです。来週も美味しいカレーを食べるためにどこかへ行きたい。

 

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14時前に店を出て、腹ごなしを兼ねて下板橋から池袋までトコトコと歩く。自宅から下板橋までの道中はちょっとした雨が降っていて厄介だったけれど、散歩しようと思ったときにちょっとばかり雨が止んでくれているのが嬉しい。知らない町を、多分こっちの方向なんだろうなー、と思いながら歩くのってすごく面白い。知らない町にもいろんな人が住んでいて、でもそれは私が住んでいる町とは空気感がだいぶ異なり、同じ東京でもこんなにも違うのか、と嬉しくなる。最近は知らないところを自由にトコトコと散歩する機会がなかったので、余計に今回の散歩が楽しく思えた。人もそこまで歩いていないので、コロナにびくびくと恐れることなく歩けるのもいいな。住んでいるところにある商店街よりもここをだらだらと歩いているほうがよっぽど平和じゃないか。30分弱、トコトコと歩いてようやく池袋に着く。池袋といえばあそこに行くしかない、他の選択肢が思い浮かばない、ということで馬鹿の一つ覚えみたいにジュンク堂書店へ。3階を3分ほどうろうろし、2月に発売された「2010年代SF傑作選」を買うか買わないか迷い、でも新宿にある本屋にはなかったはず、今買うチャンスなんじゃないか、と思い思い切って2冊購入。これで当分はSFに困ることはないだろう。

 

 

購入した本

大森望,伴名練 「2010年代SF傑作選1」
大森望,伴名練 「2010年代SF傑作選2」

2010年代SF傑作選1 (ハヤカワ文庫JA)

2010年代SF傑作選1 (ハヤカワ文庫JA)

  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 文庫
 
2010年代SF傑作選2 (ハヤカワ文庫JA)

2010年代SF傑作選2 (ハヤカワ文庫JA)

  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 文庫
 

 

 

ジュンク堂書店を出て、三省堂書店をうろうろしてから、ちょっとばかしの疲労を感じたので自宅へ帰る。16時過ぎに家に着き、午前中に行けなかった選挙へ。近くの公民館で自分の思いを託す。多分もうあの人で決まるんだろうけれど。私の一票で何も変わらないとしても、せっかく与えられた投票権を無駄にするなんて、そんなことは私には出来なかった。そのあとに一瞬だけ自宅へ戻り、後輪がパンクしているのかどうかよく分からないけれど漕ぐたびにぽこぽこと違和感を感じるので、それの修理のために自転車屋さんへ。「どこまでやられているのか分からないので、ちょっとお時間を頂きますね」ということで、時間潰しで久しぶりの図書館へ。以前はよく通っていた図書館だけれど、3月にこちらへ引っ越してきたときにはコロナの影響でごちゃごちゃしていて、今日の今日まで行くことが叶わなかったのだ。久しぶりの図書館の匂いは相変わらず古本の饐えた匂いがして、それがなんだか懐かしく好ましく思える、子供の時に家族で図書館へ通っていたことをちょっとだけ思い出して鼻の奥がツンとした。貸出カードがなかったので作ってもらい、何かしら良さげな本があれば借りよう借りようと興奮していたけれど、良さげな本は既に誰かに借りられているのがオチであり、30分ほど徘徊したのちに借りるのを諦めた。家に帰って、ネットで本の予約をしよう。図書館を出たタイミングで自転車屋さんから連絡が来たので、急いで店へ。タイヤのチューブ?がやられていたら3,500円ほど頂きますと事前に言われていたのでひやひやしながら待っていると、時間が経ってタイヤが傷んでいたので、こまめに空気をいれてやってくださいね。チューブもだいぶ傷んでいるので、近いうちに修理が必要かもしれませんね。ということでワンコインでどうにかおさまりました。よかったよかった。そのあとにスーパーマーケットへ寄ろうとしたが、あまりにも人が多く存在していたので、諦めて真っすぐ家へ帰った。

 

 

18時過ぎ。お昼に食べた大盛りのカレーはちょっと量が多すぎて、この時間でも全然お腹が空いていないや。ロフトに上がるのが億劫だったので、「ロマンスは別冊付録」を15,16話観た。これにて終了。最後の最後であれがようやく明らかになって、でも無理矢理詰め込んだ感じは全然なくて、終わった後に爽快な後味が残る良作でした。一年後にこのドラマの記憶がどれほど残っているのかは分かりませんが、最後まで観て良かったドラマでした。恋愛と仕事の場面の比重がいい塩梅で取れていて、恋愛の方は正直なところどうでもよくて、仕事の方がまずまず描かれていたので、それのおかげで最後まで観通すことが出来たのだろうか。ここ1週間は韓国ドラマ熱が冷めていてどうしたものか、と思ったが、このドラマでまた韓国ドラマを観てみようかな、という気持ちが戻って来ているのが素直に嬉しい。

 

 

というわけで、次なるドラマを観始めることにする。韓国ドラマ「ある春の夜に」(2019)の1~3話を観る。地味なドラマだな、というのが第一印象で、それは最後まで変わらないだろう。すごくつまらない退屈だ助けてくれなんてことはないけれど、めっちゃ面白い続きが気になる夜更かし必死だ、というわけでもない。あまりにも落ち着いた演出なので、ドラマドラマしていないというか、本当にこういう人たちが現実に居るような錯覚に陥る。派手じゃないので観てて落ち着く。多分最後まで、緩い温度で観ていくことだろう。今の私にちょうどいいドラマである。

 

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「ある春の夜に」(2019)

 

一日の最後に阿久津隆「読書の日記」を50ページほど読む。寝る前にこの本を読むのが日課になっている。たくさんの本に囲まれているのに、今の私はこの本しか読んでいない。物語欲のほうは韓国ドラマで補っているので、他の人間がどのような暮らしをしているのか知りたい欲をこの本で満たしている状況である。暇だ暇だと日々を綴り、自分の好きなように本を読み進めていく、その自由気ままな感じが文章から伝わってきて、読んでてすっと落ち着ける。句読点の使い方が特徴的で、句点を使うべきところで読点を使うことで、文章が途切れずにするするとリズミカルに文章を読むことが出来て、読むのを止めるタイミングが分からなくなる、それのせいでついつい読み耽ってしまって、すごく眠たいのに「あと2ページ読んだら」というのを繰り返していたら結構いい時間になっていたし、少しだけれど前へと進むことが出来た。全然本を読むことが出来なかった私にはうってつけの本で、この本を読むことで良いリハビリになっている気がする、この本を読み終えたら一気にありとあらゆるほんをがしがしと読んでいくつもりである。私のプライベートな時間にうとうとする時間なんて残されていない、常に何かを吸収していたいと思うし、何もしないでぼーっとしているのは人生の浪費のように思えてくる。恋人と同棲していたときは、恋人との時間を優先せざるをえなかった。本が読みたくても、相手が構ってほしいみたいな感じを出してくると本を読むのを止めなければいけない気がしていた、で、実際に本を読むのをやめてコミュニケーションを取った。2年間の同棲生活を経て分かったことは、自分一人だけの部屋が必要であることと、私は他人とのコミュニケーションよりも本やドラマを楽しんでいることのほうが幸せな気持ちになれることであった。人間と接しているとときに裏切られることはあるが、本やドラマは私を裏切らない。私が彼らのことを信用し続ける限り、彼らは私の傍にいてくれる、ちょうどいい距離感で。