眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年7月4日(土)

「大さじと小さじの間の気持ちいいところをついていく」

 

9時過ぎまで眠る。むくっと起き上がり、昨日の夜に起きた気持ち悪い出来事が遠い昔のように感じられる。あれは夢だと信じたい。朝ご飯にフルグラを食べながら、「かりそめ天国」を見てささくれだった心を落ち着ける。有吉とマツコのとりとめのない話を聞いているだけでちょっと泣きそうになってくる、有り難くない非日常なんていらないんだよ......!家にずっといるのも居心地悪いし、12時30分に病院の予約をしてあったので、11時過ぎに家を出る。隣に生息しているモンスターに気配を気付かれないよう、そーーーっと扉を開け閉めする。あっちが圧倒的に悪いのに、なんでこちらが気を遣わなければいけないのか意味不明なんだけれど、日本語が通じないであろう人間のようないきものなのでこちらが人間らしい振る舞いをしなければいけない。くそみたいな人間を相手にしているほど、私の人生は長くない。

 

 

2カ月ぶりの病院はひどく混んでいた。前回訪問した際は緊急事態宣言が宣言されたばかりだったせいもあって、患者は私のほかに一人いるくらいだった。しかし、今日は置いてある椅子がほぼほぼ埋まっているくらいの盛況っぷりで、コロナのせいでメンタルがおかしくなってしまった人がたくさんいてもおかしくないよな、と思う。こんなに混んでいる筈なのに、すぐに私の順番になって、診察はすぐに終わって、迅速に処方箋を出してもらった。ものの20分ほどの滞在であった。今回の先生とのやりとりは「調子はどうか→順調です」、「会社の勤務スタイルはどうなのか→週一で在宅勤務をしています」の二つだけで、あっけなく終わった。順調なら薬を減らしても大丈夫でしょう、ということで補助で出されている薬を半分に減らされた。大丈夫か、俺。

 

 

昼は待ちに待った久しぶりのお寿司。勿論、銀座の「梅丘寿司の美登利総本店」に行ってきました。事前にネットで予約していたので、スムーズに入店。しかしオーダーを通してからお寿司が提供されるまで時間が長かったので、ちょっとだけ空腹ではないお腹がまあまあ空腹になりました。今回はランチセットがなかったので、梅と好みの品を何個か注文しました。お寿司の圧倒的勝利だった。提供されたお寿司のどれもがしっかりとした味を包含しており、鮪なんて他のお店で出されているのとは格が違うくらいに旨くて、ちょっと感動してしまった。あと、追加で頼んだしめさばもすごく良くて、ここに来たことを非常に好ましく思った。御味噌汁もおかわり自由ときたものだから、ついつい長居をしてしまった。お腹は十二分に満足したのに1,500円でおさまってしまうなんて、なんて良心的なお店なのでしょうか。二か月後にまた行こう。

 

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で、いつもの流れで新宿西口の本屋へ。先週も訪れたのだけれど、一週間で追加される本もあるので、毎週通うのがベストなのである。欲しい欲しいと思っていたけれど軒並み売り切れていた池澤夏樹池澤春菜の共著「ぜんぶ本の話」のサイン本が運良く残っていて、小躍りしそうになった。あとは前から欲しかったなーと思っていた文庫本を何冊か見繕い、三週間前に見かけて買うかどうか迷っていた「小説 TRIPPER 2020年 夏号【創刊25周年記念号】」を購入することに。私の大好きな作家の短編が沢山載っているので、ペーパーバックみたいな形式の本だけれど買うことにしました。7月はこの本をだらだらと読み耽ろう。

 

 

購入した本

池澤夏樹,池澤春菜「ぜんぶ本の話」(サイン本)
「小説 TRIPPER 2020年 夏号【創刊25周年記念号】」
窪美澄「すみなれたからだで」
樋口恭介「構造素子」
ジョン・キム「媚びない人生」
山本弘「プロジェクトぴあの(下)」

ぜんぶ本の話

ぜんぶ本の話

 
すみなれたからだで (河出文庫 く 16-3)

すみなれたからだで (河出文庫 く 16-3)

  • 作者:窪 美澄
  • 発売日: 2020/07/07
  • メディア: 文庫
 
構造素子 (ハヤカワ文庫JA)

構造素子 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:樋口恭介
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: 文庫
 
媚びない人生 (PHP文庫)

媚びない人生 (PHP文庫)

 
プロジェクトぴあの(下) (ハヤカワ文庫JA)

プロジェクトぴあの(下) (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

そのあとはどこにも寄らないでまっすぐ家に帰った。で、家に着いたのだけれど、玄関の扉を見ていたら異変に気づいた。「へっこんでいるじゃん」いつへっこんだのか、多分昨日の夜、隣に生息しているモンスターが玄関をがんがんと叩いたときにへっこんだんじゃないだろうかな、どうなんだろう。でも玄関の扉がへっこむって、そんな真剣に扉を叩いていたのか。そんな所に力を注がないで、もっと有益なところで自分の有り余る力を使えばいいのに。馬鹿じゃないの。でもこのへっこみ、私が今度引っ越すときの原状復帰で請求されるのではないか、それはなんとも馬鹿らしいではないか、ということで管理会社に即座に連絡した。女性の方が出て、私の拙い説明でなんとか通じたようだ。今日か明日に折り返し連絡します、とのこと。電話をし終えてから、でもこれ、隣のモンスターに連絡が行くんじゃないか、いや必ず行くだろう。行ったところで証拠は残っていないだろうと高を括るモンスターは「隣の人が嘘をついています」よなんて法螺を吹く未来が見える。そのとき、え、もしかしたらモンスターと話し合いの場みたいなものが設けられる、のか。そんなの嫌だ、日本語が通じない相手に顔を知られるなんて怖すぎる、今度はどんな嫌がらせをされるのか分かったものではないじゃないか。もしかして私、選択を誤ったのか?でもモンスターが引っ掻いた傷をこっちが弁償しなければいけないなんて、そんな不条理は許せないのが融通の利かない私という人間なのでした。ちょっと不安になったので、親とだらだら、2時間くらい電話で話していました。今は一人でじーっとしているよりも、気の置けない人と他愛のない話をしていたい。コロナの話や仕事の話、家族の話などをしていたらあっという間に2時間が過ぎ去っていた。でも先ほどの異様なまでの緊張感はなんとか解れたので、非常に有意義な時間でありました。ああ、私には味方がいる、それだけでなんとかこの人生をやっていける気がするよ。

 

 

そのあとはぽかんと膨らんだお腹をさすりながら、ネットで隣人問題について調べていました。ドアを破損させられた場合は警察に被害届を出したほうがいい、という書き込みがありましたが、そんなことで警察が取り合ってくれるのだろうか。念のためモンスターが私に扉をどんどんと叩き、暴言を吐いている場面(「さっさと出てこいや!!」)はインターホン越しに録画していたので、これは証拠になるのかどうなのか。そもそももうこんなところに住んでいたくない、出来ることならもう少しお金を多く払ってもいいので隣人の音が聞こえないような、隣人が気の触れた人間でないようなところに引っ越したいと切に思う、ただそれにはお金がかかる、引っ越し費用に新しい住居にかかる費用、それらは何十万円となることだろう、私は悪くないだろうに何故それを私のお財布から出さねばならないのか、ドアを破損して暴言を吐いたお前がこのマンションから退去すべきじゃないのか、それを管理会社が上手く伝えてくれるか不安だ、今まで何度かやり取りをしているが管理会社はそこまで信用できないというか、中途半端な仕事をしてお茶を濁すようなところがあるからあまり期待していない、それではじゃあ引っ越すのか、自己都合で引っ越してしまったら会社から家賃補助が出なくなってしまう、それは非常に痛いところである、ただ自分の人生が脅かされている状況を持続させるのは果たして正解なのかどうか、危ない状況に置かれているのであればどうでもいいことは一切考えずに逃げるのが大事なのではないか、命があるからこそ生きていられるんだからね、と一瞬にして考えて、でもなあ、面倒だな......、というところに落ち着く。めんどくせえよ。こちとらコロナでいろいろと被害を被っているし、それに対する苛立ちその他諸々の負の感情が塒を巻いているのにそれをぐっと堪えるのは精神衛生上よくないのでは、とかとかとかとか考え込んでしまう夜。今日は切ない土曜日の夜。

 

 

7,777歩