眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年6月22日(月)

「上手な生き方ならそこら中で買えるけど
僕はどこを探しても売ってないみたい」

 

どうも精神が不安定だった。昨日、夜にいろいろと考え込んでしまい、「でもまあなんとかなるだろ」と腹を括って眠った。それが原因なのか知らないけれど、会社に来てから午前中は及び腰でしんどい思いをした。私の席は今日も変わり、そこの主の席は居心地がだいぶ悪かった。机上は消しゴムの屑がこびりついており、机の下は物で溢れかえっており、足を十分に伸ばすことが叶わなかった。あとは雨が酷く降っていて、それも私を憂鬱にさせる要因の一つに思えた。そんなわけで午前中はだるだるな時間が流れていった。急遽上司から面倒な作業を頼まれたり、雨の中を突っ切って用事を済ませたり、月一の少々重たい仕事をこなしていたら昼になっていた。昼はご飯を食べたらすぐに眠りに就いて、あっという間に昼休みが終わる、そのタイミングとともに少し落ち着いていた。午後からはどうにか自分のペースというものを取り戻して、多少の居心地の悪さを感じながらも時間を乗りこなしていった。何の苦労もすることなく時間は流れていって、気付いたら(なんと嬉しい響きであろうか!)定時を迎えていた。(あれ、午前中に頼まれた仕事は結局どうなったんだ?)と不審に思った。一度先輩に声を掛けたら「あれなんで、一度忘れてもらって構いません」という返事が返ってきたので、(今は忙しいから落ち着いてから作業を行うということなのかな?)と思っていたら。

 


定時にはなった。のだが、定時に到達する前に先輩から声を掛けられ、「暫し待機せよ。残務処理をしておくこと」、残務なんてものはなかったので過去の資料をただ眺めているだけ、という悲しい時間に突入した。いつも定時になったらそそくさと帰っていたので、残業すること、自分が定時を過ぎても会社に残っているということ、次々に人が帰っていくことに新鮮さを感じた。こんなことに対して新鮮さを感じられなくなったら黄信号、残業が常になるのは人としての尊厳が失われる、そんな風に大袈裟にとらえたとしても別に悪くはない。仕事が好きなら、仕事をしていて自分が成長していく感じがあるのなら残業も実りのあるものになるのかもしれないが、私と仕事との距離は一向に平行線のままで、いつになったら交わるのだろう、もう分かり合うことは出来ないのではないか、いやいや経理に配属されてからまだ4カ月しか経っていないので結論を急いでしまうのはよろしくないよ、とか頭の中に浮かんでしまう自分の弱さよ。

 

 

結局ちょっとした残業をしてしまい(明日でも別に良かったのにな!)、家に帰りついたのが19時過ぎ。くたくたの体でシャワーを浴び、ペペロンチーノのパスタをかっ食らい、頭痛に呻きながら「刑務所のルールブック」14,15話を観る。今までためにためてきたことを一斉に解き放つかのように、各登場人物の結論が描かれている。人を殺め、無期懲役を食らったミンチョルのもとに訪れる一人の女学生が彼の子供であったり、謂れのない罪で捕まったジョンウの再審についての話とか、いろいろと溢れ出てきて疲れ切った脳はちょっとついていけなくなってしまった。それにしても、ハニャンの最後はちょっと哀れすぎるのではないか。愛する恋人のため、何ケ月も断薬をする。遂に訪れた出所日、かっこつけないで刑務所の出口で待っててもらえばよかったのに。祖母の葬儀でさえ休まず店の営業を続けた母でさえ店で待っていたのに、麻薬の世界から逃れることは出来なかったのだ。ときに、このドラマで流れるBGMの素晴らしさよ。そのどれもが登場人物の心情を上手く表現しているように思えるが、ハニャンの最後の瞬間に流れたPanic「달팽이」がぐっと来て、もうたまらなくなった。あんな結末を誰が望んでいただろうか。このドラマで伝えたかったのは、薬物に手を出したら抜け出すことは出来ないぞ、という警句であろうか。久しぶりにドラマで苦しくなった。残すところあと1話だけれど、あと5話くらいは観ていたいほどにようやくこのドラマの良さが分かってきたというのに。私の韓国ドラマの記憶に深く刻み込まれる作品に違いない。

 

달팽이

달팽이

  • Panic
  • ロック
  • ¥204
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頭痛薬を飲んで3時間以上は経っている筈なのに、一向にずきんずきんと痛む頭は平生に戻らない。ロフトに上がり、徐にteto「手」を聴く。久しぶりに聴いたはずなのに、今までずっと聴いていたような肌触り。ライブではどちゃめちゃにしてしまうくせに、音源ではちゃんとしているのが憎めない。コロナが落ち着いたらワンマンライブに行きたいロックバンドのひとつです。

 

手

  • teto
  • ロック
  • ¥1681

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今日という、何も生み出さなかった日々を繰り返して私の人生は進んでいく。それでいい、それがいい。何か劇的なことが起きても、それに対応する体力を持ち合わせていなから、どうか今のような平穏な日々が出来る限り長く続きますように。そして明日も雨だろう。