眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

夜は続く

午前一時過ぎ。別に眠たくないわけではないけれど、ここで眠ってしまうのは勿体ないような気分でいる。明後日からのことを思うと不安で胸が押し潰されそうになる。また電車に乗って会社に行くのか。私は会社にとっては単なる駒であり、駒である以上は働き続けなければならないのか。テレビで垂れ流されている情報を全て摂取していたらコロナに罹ってしまう前に精神的にやられてしまうからあまり見ないようにしている。

 

 

この長期休暇、私は寝てばかりいた。本や映画をたくさん享受しようと思っていたのに、いざ蓋を開けてみたら杜撰な生活が待ち受けていた。起きて食べて、寝て起きて食べて寝る。それの繰り返しで気づいたらここまで来てしまった。結局のところこれといってたいしたことが出来ずに長期休暇が終わってしまう。それでも別にいいではないか、こうやって健康でいられるのだから。と、虚勢を張ってみてもすぐに虚しくなるので、今まで食い潰してきた無意味に感じられる時間のことは考えないようにする。

 

 

CRYAMYを聴いて、押し潰されそうな心を励ましている。「♯3」ばかり聴いてる。歌詞の解像度があまりにも高くて、聴くたびに軽い目眩を起こしそうになる。私が求めていた「現実」がここに転がっているし、なんでもないようにカワノがそれを歌い上げるのが非常に愉快である。いつになったらCRYAMYのライブをまた観ることが出来るのだろうな。夏くらいには、いや、年内に観れたら御の字なのだろうか。でもそんなときまで自粛をしていたら、持たないんじゃないか、と不安である。だらしない私を何度も掬い上げてきた大切な場所が無くなってしまうかもしれない、と考えるととても悲しくなる。そこを経営している人が苦しい思いをしているのだと想像すると、今聴いている音楽がコロナ以前と比べて違った感じに聴こえてくる。当たり前のようにライブハウスに行ってライブを観ることが出来ていた日常は、たまらないほど幸せに満ち溢れていたということですか......。

 

#3 店舗・ライブ会場限定盤

#3 店舗・ライブ会場限定盤

  • アーティスト:CRYAMY
  • メディア: CD
 

 

 

一日でも早くコロナが終息して、一日でも早くライブハウスが営業できますように。その時には今まで行けなかった分も重ねてたくさん行きます。

 

 

 

 

「今」は、刻々と動いている。過去の「今」を聞いている「今」も、もうここにはないのだ。自分は次々と、新しい「今」に身を浸している。それは避けられない。過去の「今」を忘れてしまうのは、だから当然とも言える。でも花しすは、そのことに、わずかでも抗いたいような気持ちだった。自分が確かにいた過去の「今」を、少しでもこの「今」に、閉じ込めておきたかった。

西加奈子「ふる」p126より引用

 

ふる (河出文庫)

ふる (河出文庫)

  • 作者:西 加奈子
  • 発売日: 2015/11/06
  • メディア: 文庫