眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年4月7日(火)

ハロー絶望

 

 

この期に及んで暇である。先週あたりから先輩からどしどしと仕事を振られるようになり「ついに私も...!」と心が浮足立っていたのに。あの時の、希望に満ち溢れていた気持ちを返してほしい。部署は追い込みをかけるかの如く忙しそうな雰囲気が漂っていたが、私は一日中暇であった。朝、上司から届いた気味の悪いメールには「どんどん先輩の手伝いをしていこう。先輩の右腕(若しくは左腕)になろうね!」と書かれていたけれど、当の先輩には私に仕事を振る意思が見られないので、こちらからアクションを起こすのは筋違いだろう。彼は彼の仕事でいっぱいいっぱいで、私に仕事の手順を教えていられるほどの余裕などない。そんなことをしている時間があるのなら溜まっている仕事をさっさと片していきたいのだ、といった雰囲気が漂っておりました。彼はそこまで自分本位な考えを持っていなさそうでありますが(そもそも自分というものを持っていなさそう。失礼しました)、声を掛けづらい雰囲気を全身に纏っており、「う~ん、先輩の仕事を手伝ったほうがいいのだろうか。でも忙しそうにしているし、いつも『特にないよ』としか返ってこないので、まあいいか。いやよくはないのだけれど、別に無理して必死になって仕事をする必要もないだろ。営業と違って経理はノルマというものがないし、頑張ったところで上司の機嫌が良くなるくらいだから(そもそも、頑張りが上手い具合に可視化されるとも限らない)、仕事を頑張る理由が毛頭ない」のでございます。こんなことばかり書いていたら「給料を貰っているのに、そんな不埒な考えを持っていていいのか」と誰かに揶揄されてしまうかもしれませんが、これは私が考えて考えて辿り着いた現在の結論なので、そんなことを言われても別にどうでもいいです。そんなことを他人に言える暇があるんだったら、もっと自分の人生を生きてみたら如何ですか?と一言言ってやりたくなりますが、そんなことを言う時間すら勿体ないので、特にアクションを起こすつもりはありません。......私は一体何を書いているのだろう。それだけ暇過ぎて頭がかなりショートしてしまったのでしょう。

 

 

明日の0時、ようやく「緊急事態宣言」が発令される。それで何か変わるのか?今のところ、私の会社、特に所属している部署は何も変わりません。相変わらず紙ベースに頼り切っている仕事をしているので、出社しないと何も出来ないといった体たらく。こんな事態だというのに、明日からもぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗るだなんて、出来の悪いSF映画のようで眩暈がする。

 

 

なかなか時間が過ぎていかなかった午前が終わり、昼休み。スパゲッティのお店に行きたかったのに、在宅勤務しているはずのブルドッグがお目当ての店へと向かう姿を見てしまったので、踵を返した中華料理のお店は。普段からお客は少ないのに、こんな状況だから私以外にお客が3人しかいませんでした。異様に広い店内で、黙々と麻婆豆腐をお腹におさめていく。以前の中華料理屋と比べてあんまり美味しくないけれど、でも食べられないほどではないので、声を発することなく麻婆豆腐を口へと運んでいく。10数分で食べ終えて、このまま会社に帰っても気が滅入るので、しばしの休息。午前中はずっと眠たい、それも尋常ならざるほどの眠たさだったので、今のうちに睡眠を摂取しておく。

 

 

会社に戻り、10数分ほど目を瞑る。鳩の声が社内に鳴り響き、午後の仕事が始まる。といってもすることがないんですけれどね。あまりにもすることがなかったので、皆の仕事である「伝票確認」をしてみる。確認の終わった伝票をボックスに入れる。少しして、隣の部署の、2年前に私の耳に弊害を起こした張本人がずかずかと私のデスクに近づいてきて、「これ違うよ」と冷たく言い放った。別にものすごい形相をしていたわけでもないし、怒り口調であったわけでもないのに、圧力が凄くて「ああ、すいませんすいません、本当にすいませんって...」とついついぺこぺこする。怖い。怖かったー。伝票の置き場所、教えておいてくれても良かったのに。

 

で、相変わらずすることはなかったので、とりとめのないことをして時間が早く流れていくことを切に願った。そういう時に限って時計の針は全然進まないんですよね。それで、あと少しで定時になりそうだな、というときにコピーロボットがあたふたとし始めて。(私には関係のないことだろうな)と思って自分の仕事に集中していたら、気付いたらコピーロボットが私の隣にいた。「これ、この伝票が承認されていないんだよ」それって私の仕事だったのか......。今日締切じゃないですか、なんでこんなぎりぎりに言ってくるんですか。2人してそこらじゅうの伝票をひっくり返して探す探す探す。うん、ないですね。この伝票だけ、なんでか知らないですけれどこの世界には存在していないようですね。私たちが必死になって伝票を探している間、井戸端会議さんはのんびりとお茶を啜っていて、定時を少し過ぎたら知らぬ存ぜず我関せず、で帰ってしまった。その姿にコピーロボットがぶつぶつと小声で呪詛を放っていたような気がしたけれど、たぶんあれは疲れてしまった私の幻聴だったのだろう。コピーロボットによって中断されていた仕事を再開していたら、緊急事態宣言が発令されていたのだろう。テレビでは首相がなにがしかを訴えていて、テレビの周りには人だかりが出来ていた。何を話しているんだろう、別に今聞く必要はないだろ。早く家帰りたい。なんでくだらないことで時間を潰してしまったのだろう。30分かかってようやく終えた仕事を丁寧にしまい終えると、フロアにはコピーロボットとおじさんしか残っていなかった。みんな、帰ったんだ。そうだよね、こんなときに平常心で仕事をしていられるほうがおかしなもんですよね。今日は朝から気が気でなかったので定時で帰るつもりだったんですけれどね。人生ってなかなか思い通りに行かないものですね。帰る間際にコピーロボットに「何か手伝えることはありますか」と訊こうと思ったが、コピーロボットはえんえんと携帯電話で話していたので(まあいいや)と思い、ジャケットを羽織って帰ろう。というところでコピーロボットが気付いたら隣に居て「〇〇は終わらせたの?」と突然聞いてきた」あんたを中心に世界が回っているのかよ。その業務を教えてくれたのは今日で、そこまで緊急性を要していない感じの教え方じゃなかったか。「今日中に終わらせておいてね」なんて言葉を私に掛けてくれたか?ただ作業の仕方を薄っぺらい説明で済ませただけだろ、おい。それを「なんでお前やっていないんだよ」みたいな空気を一気に浸透させようとしているんだよ。「明日は〇〇の締めだから、終わらせておかないといけないんだよ」って、今初めて聞いたぞ???どうしたどうした、大丈夫か?まあ、でも教えられた直後にやることもなかったのでほぼほぼ終わらせておいたので、「進捗状況はこんな感じです。今日中にやっておく必要はありますか。『緊急事態宣言』が出されて、気が気でない状況のなかで、今日中に終わらせておく必要がありますか。そもそもそんな緊急性の高い仕事だったらもっと早めに教えてくれよ!!!」と逆ギレしそうになりましたが、怒っても感情の無駄遣いなので、「はいはい、ここまで、はい終わらせました。これ以上進めますか?残業してまで進めますか?」といった感情を前面に押し出して「ある程度はやったんですけれど」と言ってしまった。ああ、大人げないな。こういうところ直さないといけない、って社会人になってから何度も思っているんだけれど、いざその場面になるとついつい感情的になってしまうんだよ。「おっ、おう。そうか。じゃあそれなら明日の朝イチに進めてくれたらいいから」はいーーーー、そうですかそうですか。それなら私はさっさと家に帰りますね。お疲れ様でしたーーー。

 

 

帰りの電車、19時30分過ぎ、人が全然乗っていないので座ることが出来た。明日の朝もこれくらいの乗車率だったら恐怖はそこまでせりあがってこないんだろうけれど。家に帰って、すぐにテレビの電源をつける。小池都知事が何かしら話しているけれど、それらに一切の興味が湧かなかった。昨日録画しておいた「月曜からよふかし」を観て、束の間の貴重な日常に浸る。その後、無性に新しい音楽が欲しくなって、オンラインショップでずっと気になっていたバンドのCDを購入する。今はライブに行くことが叶わないので、こういう形でバンドを応援することが出来ればと思う。いつか、今日CDを購入したバンドのライブに行きたい。そのためにはそれまで生き延びなくてはならない。たくさんの「生き延びる理由」を自分の中に溜め込んで、死なないために懸命に努力していくこれから。死なないためには「家から一歩も出ない」が大正解、これぞ名答なのだけれど、会社が許してくれないのでござる。悲しい、サラリーマンは一生、会社の言いなりにならないといけないのか。こんな緊急事態に、命よりもお金や体面を気にするような会社で働くことは果たして正解なのだろうか。分からないけれど、お金がないと食っていけぬので、弱い立場に立たされている私は仕方がなく明日も会社へ行くんだよバカやろー。

 

 

<購入したCD>

PK shampoo「新世界望遠圧縮」
PK shampoo「奇跡」
ROKI 「bleach

 

 

明日、家から一歩も出たくない。ずっと音楽を聴いていたい。今のちょっとセンチメンタルな心境の時は小説に浸ることが出来ないから、ただひたすら音楽を聴いていたい。家の外で起こっている一切合切の切ない出来事を忘れ去って、音楽と私だけの世界に居たい。それを望むのは罪なのかな。明日も会社に行かなければいけなくて、でも全然行きたくないと思うことは間違っているのかな?