眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年3月27日(金)

明日から自粛モードが始まるけれど、別に今日から始めてもらっても構わない。さっさと封鎖したほうが、被害がこれ以上広がらないのではないかな。

 

 

朝はぎりぎりまで眠る眠る。コロナのせいでメンタル面がどうも優れず、寝ても寝ても寝足りない。さすがにこれ以上寝たらまずいといった時間にすっくと起き、ささっと準備をして、家を出る。電車の乗車率が減少している。とても快適に電車に乗っていられるのだけれど、電車に乗っているということが怖い。いつどこで感染してしまうのか分からない。会社に着いて、始業時間になり仕事が始まる。

 

 

いよいよちゃんとした引継ぎが始まる。研修さんが今日から在宅勤務(実質上の休み。私の課はほぼ紙ベースで仕事を進めているから、家で出来ることはほんの僅か。ペーパーレスってなんだっけ?)。そのおかげで、研修さんに仕事を教える時間がなくなり、コピーさんはここぞとばかりに引継ぎをしてくれる。矢継ぎ早の言葉に若干狼狽えながらも、(たぶんこんな感じなんだろう。そもそもこういうのは何度も手を動かしながらじゃないと覚えづらいんだよな)と思いながら、たくさんのことを吸収していく。良いことである。今までは腐った濡れ雑巾のような時間だけが流れており、好き勝手放置されていたので、このように構ってもらえるというのは良いものである。あっという間にお昼時間に突入。これ以上室内に籠っていたくなかったので、速攻で会社を出る。

 

 

いつものスパゲティ屋に着いてから、同期からの着信に気づく。一緒にお昼ご飯を食べないか?とのこと。数分して彼が店に着く。東京に赴任してからちゃんと彼と話す。彼は営業をしており、そちらのほうでは今日から在宅勤務が始まっている。ということなんだけれど、殆どの社員が何事もなかったかのように出社してきて、いつも通りにお客さんのところへ訪問している。私は名古屋に赴任してからのあれこれを話したかったのだけれど、「ウイルスシャットアウト」といううさん臭いものをぶら下げている彼は必死にコロナウイルスのことについて話していた。そうだね、今は世界はコロナウイルス一色で、どこもかしこもそいつらの話でもちきりだよ。でも、でも久しぶりに会ったことなんだからさ、お互いの近況を話そうよ、と少しだけ寂しく思った。スパゲッティを食べ終え、本腰でお話をしようと思ったら、彼のスマホがぶるぶると震えてしまった。「悪い、お客さんから電話が来ちゃったから、先に出るわ」と言って、彼は店をあとにしてしまった。もっと話したいことがあったけれど、それは今度、いつ会えるか分からないときにとっておこう。その時にお互いが元気にやっているかどうかは知らないけれど。

 

 

午後、平時の業務をこなしながら、その合間にコピーさんが新しい仕事を教えてくれる。ここぞとばかりに様々な仕事を教えてくれる。もしコロナがなかったら、私はいつ業務を引き継げていたのだろうか、と思うとぞっとする。研修は年がら年中続き、コピーさんは誰かしらの教育係になるので、私はいつまでたっても書類の整理をして時間を潰すのだ。そんなくだらないことで貴重な時間を潰していたのかもしれない、と思うとぞっとして開いた口が塞がらない。ふと背後に気配を感じたので、そっと振り返ると上司が立っていた。「いよいよ仕事が面白くなってきたんじゃないか?」どの口が言うんだろうか......。

 

 

ほんの少しだけ業務が残っていたので、30分ばかし残業をしてから退社。明日から自粛が始まるので、自粛で暇しないように本を買うために新宿の本屋へ。頻繁に通っているので特に目新しいラインナップはないけれど、そのなかから「これ、読みたいかも」と思えたものを躊躇することなく購入したら7,000円を超えた。3月のライブの予定が全て白紙になってしまったから、これくらいの贅沢はしても罰は当たらないよね?

 

<購入した本>

三島邦弘「パルプ・ノンフィクション: 出版社つぶれるかもしれない日記」(サイン本)
上出遼平「ハイパーハードボイルドグルメリポート」(サイン本)
メイソン・カリー「天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々」
群ようこ「鞄に本だけつめこんで」
田中小実昌「ポロポロ」

 

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家に帰り、一人の時間をじっくりと噛み締める。東京に赴任してから、夕飯を誰かと食べる機会というものがない。定時になったらすぐに退社するし、一人暮らしをしているから仕方のないことなのだけれど。でもちょびっとだけ、ほんのちょびっとだけ(さみしいなあ)と思う瞬間があって、それが積み重なっていくと(なんで生きているんだろう)というネガティブシンキングが始まってしまうから、早いうちに手を打たなければいけないのだけれど。でも、どうせ寂しさなんてものは時間が経てば慣れてしまうものだろうし、恋人を作る努力なんてこんな御時世でするものだろうか、と考えてしまって、結局何もしないで一日を終えてしまうのが最近の私である。別にそれで構わないと思っている。こんな風に過ごしていたら、あっという間に30歳を迎えてしまうだろうな。ここまで来たらそれも別に構わない、といったような心境になっている。今はコロナウイルスのことで多少なりとも頭がいっぱいいっぱいなので、余計なことは考えられないし、考えたくもないのである。

 

 

明日は不要不急の外出は控えなければいけないのだけれど、お薬がもうほとんど残っていないので病院へ行って処方箋を頂かなければならない。ということで、そろそろ寝ることにします。起きててもこれといってすることはありませんからね。