眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

グッドバイ

もう昔ほどの情熱を持って仕事に取り組めなくなった。過労がたたって、去年の秋に1週間入院した。病院に居る間、スマホを使うことが禁止され、手持無沙汰になった私は今までの会社での働きぶりを思い返した。度重なる過剰労働、それを無視して無茶な命令を押し付けてくる上司。周りは一切助けてくれなかった。別に好きで会社の商品を血眼で売っているわけではない。これは仕事だから、というお守りのような言葉が、気づけば私のことを縛っていた。そこそこでいい。上が押し付けてくるノルマは深夜残業を加味しなければ到底達成できるものではない。それを馬鹿正直に達成しようとしていた私こそが、本当の馬鹿だったのかもしれない。風邪がひどいから、と無理やり理由を押し付けて会社を早退した。平日の14時の公園。普段だったら居るはずのない時間帯、場所でぼんやりと空を眺めている。遠くから聞こえる子供の泣き声、それに呼応するかのように響いている烏の鳴き声。1週間前から考え続けていたことにようやく答えが出せそうな気がする。深呼吸を何度も繰り返し、元来た道を戻っていく。もう、頑張らなくていいんだって自分が自分に言ってやる。