眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

368日目「私は自分を責めすぎてしまうきらいがある」

先輩に同行して、お客様と打ち合わせを行った。ある程度は打ち合わせ内容の予習をしたはずだったが、いざ始まってみると何を言っているのか分からなかった。日本語が分からないわけではない。専門用語を駆使し、その業界では前提知識として共有されていることが分からなかったのだ。私はたぶん、たぶんじゃなくてほぼ勉強不足でここまでやってきた。やってこれたのは勉強をしなくてもなんとか乗り越えられるような仕事ばかり振られてきたせいだ。ほとんど何を話しているのか分からなかった一時間が過ぎ、帰り際に先輩から「お前が議事録作って、情報を流しておいて」と言われた。ええええ、今から先輩に分からなかったことを訊こうとしているのに、理解できなかった打ち合わせの議事録を作り、それを社内で共有しろと?なぜ「さっきの打ち合わせは理解できた?」と聞いてこなかったのか。面倒だからだろ。自分の仕事でいっぱいいっぱいで、とてもじゃないけれど後輩の面倒を見ている余裕はないんでしょう。家に帰って、先ほどの打ち合わせ内容を思い返しながらつらつらと議事録を作成しているが、話と話の繋がりがよく分からないし、突然このワードが出てくるのも分からないし、もういっそのこと敵前逃亡してしまいたい。なんでこんなにも分からないんだろう。みんなはどのようにしてこれらのことが理解できるようになったのだろうか。営業で2年近くもやっているのなら、これくらいのことはひょいひょいと理解できるのだろうか。うんうんと唸りながら議事録を書いて、何度も発狂しかけそうになった。いつになったらこれらのことを理解して、他人と対等に話せるようになれるのだろうか。そもそもの話、お客様と打ち合わせをしているとき、分からないことが多すぎて、無駄に緊張してしまうあれを治したい。でんと構えるように存在していたい。もうそろそろで日付が変わってしまうけれど、まだ議事録が完成できそうになくて泣きたくて仕方がない。明日、先輩に議事録が完成できなかったことを誠心誠意、謝ったら許してくれるだろうか。「おめえが担当しているんだろ、なんであんなことを理解できなかったんだよ」と罵倒されるのだろうか。もう私はどうにも疲れてしまって、先ほどから何も考えられずに、放心状態のまま虚空を眺めている。ぎゅっと考えてしまったせいで、思考が鋭敏になりすぎている。生きている理由とか、死んでいく意義とか考えだしたのでそろそろ自分の身が危なくなってきている。明日会社行きたくねえ。早く仕事が出来るようになりたい、でもそれはいつになったら訪れるのか。努力をしていない人間にそんな日は訪れないよ、とそ知らぬ誰かに言われたような、そんな気ばかりしている。寝たら明日が来る。今この文章を書いている自分が正常状態ではないことは、誰よりもこの私自身が知っているというのに。現実は厳しいものだ、ということを未だに信じたくない人間です。

 

 

10,133歩