眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

「ザ・クロマニヨンズ ツアー PUNCH 2019-2020」@ ダイアモンドホール(2019.11.8)感想

クロマニヨンズのライブはとてもシンプルだ。ニューアルバムのA面6曲を披露し、昔のアルバムから少しやって、ニューアルバムのB面を5曲やる。そして怒涛のようにシングル攻撃を続け、最高になったところでニューアルバム最後の曲をやって終わり。アンコールは鉄板曲を3曲やる。それで本当の終わり。

 

 

ということでそんなライブの構成だとシンプルすぎやしないか、と思うのだけれど、ことクロマニヨンズがそれをやってのけると「これが彼らに一番合っている戦い方なのだ」と思い知らされる。

 

 

ヒロトが歌う。自分の感情の赴くままに歌う。ときにキュートな踊りなんかを交えて歌う。マーシーは冷静沈着に見える演奏、でも底の方ではロックンロール魂がびんびんに燃え上がっている。コビーのベースとコーラスはクロマニヨンズにはなくてはならないもの。見てて気分爽快になる。カツジのドラムはクロマニヨンズの音楽を支える屋台骨。安心して観ていられる。

 

 

最強の4人がシンプルに、ただひたすらシンプルにロックンロールを鳴らす90分間はあっという間に終わった。アルバム一曲目「会ってすぐ全部」がこのアルバムの始まりで本当によかった。ただひたすらにかっこよくて、それ以上にこの曲を形容する必要はない。「ビッグチャンス」の「労働後 メシうまい」のあとにヒロトのとびっきりの笑顔とサムズアップがライブハウスに安らぎを与える。一緒になってサムズアップしてると、仕事での嫌なことなんてすとんと緩和されて、ただ今を生きている幸せを噛み締める。そうなんだよ、労働の後のメシはただただうまいのだ。A面の6曲を終えて、「これ以上アルバムからやってしまうとライブがすぐに終わってしまうので...」ということで、「GUMBO INFERNO」から「旅立ちはネアンデルタール」「犬の夢」というまさかの選曲。たまんないね。この曲を聴いたのはおそらくそのアルバムのツアー以来なので、胸が高鳴ってしまった。曲はまた「PUNCH」からの選曲で、シングル「クレーンゲーム」が場内に痛快に響き渡る。初めに聴いた時は「シングルにしては少し弱すぎないか?」と不安であったが、何度も聴き、ライブで観てみると非常に愉快な曲である。そっから淡々とB面曲を演奏していくのだけれど、一曲一曲が短いので、あっという間に終わりが近づいてくるのが分かる。シングルのB面曲はライブで初めて聴くことにしているのだけれど、「単二と七味」があっけらかんとしていて愉快な気持ちになる。そこから怒涛のシングルラッシュ。「生きる」「エルビス(仮)」「エイトビート」とテンションが上がる曲が続く。拳を上げ続ける。たまんねえ。そして、クロマニヨンズが最高に好きになった曲である「ギリギリガガンガン」のイントロ「だだっだだっだだっだっだっ」が鳴り響いた時、身体中の血流が一気に速さを増す。自分の体の中だけでこの興奮を抑えきれなくなる。たまらない。たまらないな。「今日は最高の気分だーーー!」からの「ナンバーワン野郎」。優勝。興奮して頭がどうにかなってしまいそうな時に、「PUNCH」最後の曲「ロケッティア」が鳴り響く。終わる。今日のライブが終わる。寂しいけれど、久しぶりに(といっても8ヶ月ぶりくらいなのだけれど)クロマニヨンズのライブが観れて、私は満足しました。ありがとう。

 

 

アンコールは「炎」から始まる。滾る心。「タリホー」をかましてからの「クロマニヨン・ストンプ」は反則。ほぼ無くなっていた体力を総動員して、反則的に踊り回る。そして終わる。楽しい時間が終わる。でも明日だってライブに行けるし、これからも彼らは長く活動してくれると信じているから、寂しさはそこまでないよ。中学生の頃から聴いているバンドが社会人になっても続いていて、精力的に活動していて、ライブに行けるのは極上の楽しみである。これからも彼らの音楽を聴き続けるよ。

 

 

<セットリスト>

01.会ってすぐ全部
02.怪鳥ディセンバー
03.ケセケセ
04.ディジー
05.ビッグチャンス
06.小麦粉の加工
07.旅立ちはネアンデルタール
08.犬の夢
09.クレーンゲーム
10.ガス人間
11.整理された箱
12.リリィ
13.長い赤信号
14.単二と七味
15.生きる
16.エルビス(仮)
17.エイトビート
18.ギリギリガガンガン
19.ナンバーワン野郎!
20.ロケッティア
EN
21.炎
22.タリホー
23.クロマニヨン・ストンプ

 

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