眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

353日目「全部ぜんぶ 学んでド忘れしたい」

毎日毎日、同じような日々を繰り返している。いつ発狂してもおかしくない。私の今の日々は、平穏すぎて逆に怖い。このままでいいのかという内なる声が私を急かすけれど、仕事が終わって家に帰り、布団にくるまりながら大好きな本を読んでいると、そんな声があったことすら忘れ、寝食も忘れてしまうくらいに目の前の娯楽に没頭する。私は私の好きな本や音楽、ドラマや映画を楽しむために生きている。でもそれらのコンテンツを享受するにはお金がかかる。そのお金を手に入れるためだけに働いている。やりがいなんてものはない。別になくたって構わない。上司に怒られない程度、客先に迷惑を掛けない程度のつもりで働いている。でもそんな調子で働いているのはダメだ、必死になって会社に、社会に貢献しないと、と内なる声が今日もやかましい。努力するのは好きだけれど、それが興味の対象外にあるものだと努力を続けるのは辛い。まあ、私はまだスタート地点にすら立てていないのだけれど。

 

 

先輩が貰ってきた仕事の見積もりを作って客先に提出し、それが受理されて然るべき処置が行われる。そしてそれに対する請求書を客先へ持っていき、入金が完了したらとりあえずは私の仕事はそれでおしまい。私があまり関与していない書類を客先へ持っていくのはびくびくするし、いつまで飛脚みたいなことをしていないといけないんだろうと思う時もある。でも新人の頃は(といっても今年で5年目に突入してしまいましたが...)こういった地道な仕事を積み重ねて周りの信頼を得て、少しずつ仕事を覚えていって、いつの日か大きな仕事を任されるのだろう。果たしてそんな日が来る前に今の会社に居続けられるのだろうか、というのが問題なのだけれど。仕事に好きを持ち込んだほうがいいのか。はたまた仕事は銭を稼ぐ手段、と割り切って淡々と作業をこなしていくのか。どちらが正しいというわけではない。どちらを選んだとしても、自分が納得するような働き方をしたい。大切な時間の大部分をつぎ込んでいるのだから、仕事をしているときも有意義な時間を過ごしたいと思うのは贅沢な考えだろうか?

 

 

今日も朝、なかなか起きられない。マカロニえんぴつを耳に突っ込んで会社へと向かう。今日もスケジュールが決まっているから安心である。午前は上司とドライブ。午後は上司と先輩とドライブ。アポなしで客先へ行き、担当者がいなかったので書類を置いて帰る、という徒労を何度繰り返せばいいのだろうか。それともそんなことをしていられるほどに、今の職場は暇を持て余しているのか。その辺の事を先輩に訊きたいのだけれど、先輩のプライドを傷つけてしまわないか不安で、なかなか訊き出せずにいる。別に知る必要のないことだし、これから仕事を積み重ねていけば自分で分かるようなことなのだろう。とりあえずは沈思黙考を貫く。少し不満を零す。せっかく車内で二人っきりなのだから、社内で聞けないような仕事の事を上司と話したい。でもどうしてスマホばかり見つめたり、寝てしまったりするんですな。私はそんなに軽んじられているのだろうか。ああ、切ない。自分から積極的に声掛けをしていかなければいけないのは分かっている。上司が底抜けに優しいってことも分かっている。でも、一歩がなかなか踏み出せずに、後回し後回しにしてしまうのは私の悪い癖で、学生のうちに直しておくべきだったのだ。今日もなんとか晴れだ。

 

 

定時に会社をあとにして、近所の本屋を巡回する。来年「半沢直樹」のドラマがやるからだろうか、半沢直樹シリーズの1,2作目が講談社文庫で改めて発売されていた。何気なくそれを眺めていたらサイン本であることに気付き、(今さら読まないよな。でも池井戸潤のサイン本だぞ)と謎の使命感に駆られてしまい、気付いたら本を抱えてレジに向かってしまっていました。今月はハイペースで本を購入しているので、そろそろブレイキをかけないといけないのだけれど、サイン本の前に私は無力なのである。

 

 

f:id:bigpopmonsterpro:20191120215605j:plain

池井戸潤「オレたちバブル入行組」(サイン本)

 

 

 

家に帰り、一人ぼっちのリビングでドラマを観る。「G線上のあなたと私」に、私は10月からメロメロである。正確に言うと、波瑠にメロメロである。こんなにもメロメロになれる女優、とても久しぶりで、毎週が楽しみでしょうがない。大人げない、でもどこか憎めない、まっすぐな女性を演じている波瑠を眺めていられるだけでこのドラマは素晴らしいのに、ストーリィも練り込んであった、毎回飽きることなく、食い入るように観ている。

 

 

 (理人)あなた、うまくいったら白鳥也映子さんになるんですね。
(也映子)私は小暮也映子です。
(理人)はい?
(也映子)理人君。加瀬理人!
(理人)何すか。
(也映子)私は今日、分かったことがあります。
(理人)はいはい、何ですか?
(也映子)時間を無駄にした。あのままカラオケでバイオリン練習してたらよかった。幸恵さんと理人君と三人で。私は、今日大事な時間を無駄にした。
(理人)ひでえな。
(也映子)そうなの。ひどいの。自分で選んだ人に会って、とってもよくしてもらって。なのに、時間を無駄にしたとか思うの。すっごい失礼だよね、私。
(理人)ええ、すごい失礼です。それにその「時間を無駄にする」ってワード俺にはキツイです。
(也映子)ごめん。でもね、眞於先生のは違うよ。
(理人)えっ?
(也映子)私の今日の「時間を無駄にした」って気持ちはものすごく失礼だけど、先生の「時間を無駄にします」ってのは、それは優しさだよ。理人君の大切な時間を無駄にしてほしくないって意味だよ。だって、私達が持ってる時間って限られてる。その大切な自分の時間を誰のために使いたいかってことだよ。一番わかりやすいと思わない?考えてみて。今まで自分が誰のために時間を割いてきたのか。それか、意識してなくても、つい一緒に時間を過ごしてしまうのは誰なのか。きっと、そういう誰かがさホントに大事な人なんだよ、きっと。時間なんだよ。幸恵さんだって言ってた。だから、私が今日一緒に過ごしたかったのは間違いなく、幸恵さんと理人君です。あの人じゃなかった。

 

 

 (理人)てか酔っぱらった勢いで断るのずるくないか?
(也映子)そうだよね。ずるいよね。卑怯だよね。失礼だよね、私。ああ~、もう。
(理人)えっ、えっ、ちょっと...。
(也映子)最悪最悪最悪最悪最悪最悪だ私はもう。
(理人)ああ...。ねえって...。
(也映子)分かった。今日やめる。で、ちゃんと謝って今度正式にお断りする。
(理人)うん。
(也映子)うん。だから、今日は帰ってバイオリンを練習します。
(理人)えっ、ちょっと。ちょっとねえ、これ俺の。大丈夫、えっ。
(也映子)星
(理人)えっ?
(也映子)私、なんで結婚したいなんて思ったんだろ。
(理人)そこがそもそもの問題だろ。相手もいないのにさ。相手見つけてから思えよ。この人と結婚したいって。前だって一応、そう思ったから決めたんだろ。
(也映子)そうだ。
(理人)で、そういうやつが見つかんないなら。いいんじゃね?もう。結婚なんかしなくたって。

「G線上のあなたと私」第5話~なんで結婚するの?~

 

 

バイオリンの事なんかどうでもよくなってしまっている。波瑠演じる「小暮也映子」と中川大志演じる「加瀬理人」のやり取りがとっても好きで、何回も繰り返し眺めてしまう。文字に起こしては、にやにやしてしまう。さっさと二人がくっついてしまえばいいのに、と身も蓋もないことを思ってしまう。でも付き合ってしまう前の、この絶妙な距離感のなかで繰り広げられるやり取りが至高なのであろう。このドラマはそこまで延ばせるようなものではないので、あと4,5回もやってしまったら終わってしまうことだろう。そうなった時、私は波瑠ロスに耐えられるのだろうか。私と同い年だというのにあんなにもしっかりとした自分を持っていて、もし彼女が私の側にいたらついつい頼ってしまうだろう。......こんな夜中に一体私は何を考えているのだろうか。とにかくこのドラマが最終回まで、飽きることなく楽しめることを願います。そしてドラマが終わる前に、波瑠が出演していたドラマを探し出し、いつでも観れる準備をしておかなければ、ということをのんびりと考えられるほどに、私は仕事に追い込まれていないのが現状です。

 

 

 

 

今日もあと少しで終わる。いや、正確には10数分前に終わっているのだけれど、その辺は別に正確にする必要はないだろう。今日は水曜日だったのでゴルフレッスンに行こうと思っていた。しかし先週のことがあったので控えておいた。だいぶ疲労も和らいでいるだろう、と午前中の私は考えていたが、家に帰ってのんびりしていると急激に疲れが襲ってきた。ほぼぐったりとした状態でドラマを眺めていた。今日体を動かさなくてよかった。旅行に行った興奮で疲労が表に出ていなかっただけで、私の中の疲労はまだ蓄積されているのだ。無理をしないでよかった。今日は家でのんびりとしてよかった。明日、仕事終わりにどうするかはまだ決めていない。そろそろゴルフの日が近づいてきているので、練習も仕上げにかかりたいと思っているのだけれど、今はゴルフよりも楽しみたい娯楽が四方八方に散乱していた、それらを一つずつ集めることに必死なのである。未だに「ポケットモンスター」の新作の封すら破いていない。まっさらな状態で机に置かれている。プレイされるのを待っている。でも今はまだ違うかな、と思っている。そんなことを今思っているようじゃ、1ヶ月後も状況は変わらない気がするが。まあいつか、猛烈に「ポケットモンスター」をやりたいと思える時が来るだろう。その時まで寝かせよう。