眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

UNISON SQUARE GARDEN「プログラム15th」@舞洲スポーツアイランド 太陽の広場(2019.7.27)感想

UNISON SQUARE GARDENが15周年記念に野外でワンマンライブをする。その情報を聞いたとき、「らしくないな」と思った。それこそ田淵はそのような大きな場所でのライブを忌避していたじゃないか。しかし、ブログで彼の心情を知っていくうちに、彼なりに頑張って飲み込んだ末での野外ライブなんだということが分かった。行くしかないだろ。10周年の時の武道館に行けなくてずっと悔しかったから、今回こそは必ず行く。この情報が入ってきたのはまだ私が東京に住み続けると信じていた時期で、東京から大阪か、やっぱり遠いよな、と少し躊躇しているぶぶんはありました。しかし、4月に晴れて名古屋に転勤になったものですから、もうこれは高速バスでも行けるじゃん。なんとかチケットと休みを確保して、ライブに行ってきました。

 

 

自分なりに今回のライブで演奏する曲を予想してみました。これは私の願望なんですけれど、シングル曲全部演奏してくれないかな、それもリリース順にやってほしいな。一曲目に何を持ってくるのか全く分からない。武道館のライブの時は「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」なんてシングルのB面曲という変化球で来たからな、なんだろう。本当にわからん。「センチメンタルピリオド」から始まったらテンション上がるだろうな。いや、SE「絵の具」からならどんな曲が始まっても確実にテンションは上がりますよ。あとは今までのライブで一回も演奏してこなかった曲をやるような気がする。4th Album「CIDER ROAD」の「お人好しカメレオン」とか、7th Album「MODE MOOD MODE」の「夢が覚めたら(at that river)」とか。なんで今まで演奏してこなかったのか未だに謎なので、伏線回収的に今回演奏してくれたらすごく興奮する。それこそ野外でのライブなので、夕暮れが似合いそうな「夢が覚めたら(at that river)」を夕暮れ時にやってくれたら、当分は鬼リピしそうだな。あとは確実に演奏するだろう曲を列挙しておきます。

 

シュガーソングとビターステップ
ガリレオのショーケース
・場違いハミングバード
オリオンをなぞる
・kid, I like quartet
・シャンデリア・ワルツ
・フルカラープログラム
・プログラムcontinued (15th style)

 

あとは、本当に聴きたいのは、ライブで一度も聴いたことがない「cody beats」ですね。2nd Album「JET CO.」はUNISON SQUARE GARDENのアルバムの中で一番浮いているようなかんじで、そのなかの収録曲もライブで聴いたことがないのがちらほらあるので、そこから選曲してもらったらにやけが止まらないだろうな。B面曲は9月27日から始まる「Bee-side Sea-side U-side」で鱈腹聴けるので、今回はそんなに演奏しなくてもいいかな。でも、彼らの大切な曲である「さわれない歌」とかライブの終盤で聴いたら泣きそう。ああ、妄想するだけでこんなにも幸せになるなんて。

 

 

当日、台風が日本を襲来しているということでぷるぷる震えていました。飛行機は軒並み運行を中止し、各社のイベントが中止になるなか、「本当に今日、ライブをやるのだろうか?」という不安に苛まれながら朝起きました。親からも大阪へ行くことを止められましたが、既にライブのチケット代と高速バスの往復チケット代、宿の宿泊代を払ったものでもう後には引けなくて、急いで名古屋駅に向かいました。公式サイトでは「今日のライブはやる」ということを言っていたし、何か特別な力が働いて雨が止まないまでもそこまで酷くはならないんじゃないだろうか、と楽観的に考えてました。そして、今日この日をものすごく楽しみにしてきたファンが全力で楽しめるように、ライブは無事に開催されるような気がしてました。根拠はないけど。3時間ほどバスに揺られながらして大阪に着き、マックで腹ごしらえをし、大阪駅をちょろちょろと歩いて、15時過ぎに舞洲へ向かいました。雨は酷く、「やっぱりこんなんじゃ出来ないんじゃないか?」とまたもや不安に苛まれましたが、ここまで来てしまったのでもうしようがないです。

 

 

だから今その声を捨てないで 喧騒の街 君を見つけた
お人好しカメレオンじゃないだろ 君だけのために君はいるんだよ

 


もしかしたら演奏してくれるのでは、と淡い期待を抱いていた「お人好しカメレオン」を一曲目に持ってきてくれたのは本当に嬉しかったです。「CIDER ROAD」発売当初はこの曲が苦手で、あまり聴いていませんでした。「CIDER ROAD」リリースツアーでこの曲を演奏せず、その後も一切演奏しなかったので、気になってちゃんと聴いてみたら、「めっちゃいい曲じゃん」と遅ればせながら気づきました。この曲はずっと取っておいて、大切なライブの時に演奏してくれるのではないかとずっと期待していました。今日この曲を聴けたことで今日のライブに来た意味があるし、もうこの一曲だけでも満足してしまいました。そのあとに、「シャンデリア・ワルツ」、「君の瞳に恋してない」のアルバムラスト曲二連発ですっかりうきうきしたところで、最初のMC。「今日のライブは長いよ」という斎藤さんのMCでテンションが上がったところで、まさかまさかの「流星のスコール」。この曲も発表された当時はあまり興味がなくて、ライブですっかり演奏されなくなった頃からものすごく好きになった曲だったんだよな。まだ早い時間帯だったので、できれば夜空が顔をのぞかせている頃に聴きたかったんですけれど、聴けただけでよしとしましょう。続いて、これまたユニゾンの中でも大切な曲である「instant EGOIST」を軽やかに流し*1、これまた最近はご無沙汰だった、「リニアブルーを聴きながら」。ユニゾンの代表曲でありながら最近のライブではあまり演奏されなくなった曲が今回、大放出とばかりに演奏してくれて、シングル曲をほぼほぼ演奏してくれたところにアニバーサリー感がありました(マスターボリュームよ......)。「invisible Sensation」で会場を沸かすと、ここでゆったり目曲の代表格「8月、昼中の流れ星と飛行機雲」。すすんで聴くことのない曲だけに、イントロの部分では何の曲かわかりませんでしたが、じっくりと聴いていくうちに、「少し涼しくなった、海風が届くこの場所で聴くのは格別だな」と思いながらのんびり聴いてました。続く「オトノバ中間試験」でまたもや会場を沸かすと、ライブで最後に演奏したのがいつなのか思い出せないくらいのレア曲「カウンターアイデンティティ」を投下。B面でありながらアルバムに収録されたことで、この間発売されたB面アルバムには収録されなかったこの曲。B面ライブではおそらく演奏されないであろうから今日披露してくれたと思うんですけれど、曲の最初の「僕らは~」でもうテンションが上がりすぎてしまって、まともに曲を聴いていることができませんでした。それにしても一切ダレをみせることのない選曲、曲の並びに、セトリおじさんの偉大さを改めて認識しました。続く最新シングル「Catch up, latency」を軽やかに演奏してみせると、最後に持ってくるだろうと予想していた「プログラムcontinued (15th style)」を演奏したのは照れ隠しなのかな。すごくかっこよくて、泣きそうになったよ。次に演奏された「黄昏インザスパイ」で一区切り感があり、続く「春が来てぼくら」から第二部が始まった印象を受けました。ここでまたMCに入ったんですけれど、若かりし頃のユニゾン黒歴史(笑)を惜しげもなく披露して頂き、「ユニゾンもそんな寒い時期があったのか。逆に観てみたいな(笑)」と思っていると、痛々しいことをしていた時期に作った曲である、「水と雨について」を披露。めっちゃ貴重。ライブで初めて聴いた。猛々しい曲なので身体を存分に使いたくなるはずなんですけれど、あまりの貴重さにじっとパフォーマンスに目と耳を傾けていました。結構昔の曲なのに、今やっても全然古びることのない曲を作り上げるところに田淵の恐ろしさを感じます。次に「harmonized finale」とまたもや最近ではライブではご無沙汰だったナンバー。カラオケでユニゾンの曲を歌うことがよくあるんですけれど、ラストは「さわれない歌」か、この「harmonized finale」を歌うと後腐れがなく気持ちよく終われるんですよね、余談です。この大切なライブに鳴り響く切ないメロディ、しっかりと心に沁みていきました。で、次がもうびっくり仰天ですよね、本当に。最近のライブではお目にかかったことがない、もうお蔵入りになってしまったのではないかと残念に思っていた、あの「cody beats」が目の前で鳴っているよ!ここは夢なのではないか、と思うくらいに現実感がなくて、終始ぽわぽわした頭で眺めておりました。はあああああああ、嬉しいな。2nd Album「JET CO.」の曲はライブで演奏されることがあまりなくて、その中でもシングルのくせして恥ずかしがり屋の「cody beats」は、たぶんライブで一回ぐらいは聴いたことがあると思うんですけれど、そのときの記憶が一切残っていなかったので、今日聴けて本当に幸せです。ライブが終わった後に、Twitterでタイムラインを眺めていたんですけれど、「cody beats」という字面が呟きに混ざっているのがすごく新鮮だし、「ああ、本当にこの曲は好きだったんだよな。初めて買ったユニゾンのCDだもんな」とか思いながら悦に浸りました。もうここまでで十分に曲をやっているんですけれど、冒頭で斎藤さんが言った通り、今日のライブは格別に長くて最高。「10% roll, 10% romance」をかますと、遂に鈴木のドラムソロへ。普段とは違う感じのドラムソロでしたが、これがまたかっこいいんだよな。サブリミナル効果を狙っているのか知らないけれど、映像に時折姿を現してくる月は、人間だった鈴木を狼に変える演出だったんですかな。必要だったのかな。そのあとは流れ込むかのように、ライブ鉄板曲でテンションが上がる「天国と地獄」「fake town baby」「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」を演奏。気づくとあたりはすっかり夜の気配に満ちていて、呼吸をするのも憚られるような雰囲気に包まれていました。最後のMCの時に、斎藤さんが放った言葉はあまりにも出来すぎていて、でもその完璧を保ち続けてきたのがユニゾンなんだよなとしみじみ思ってみたり。斎藤さんに「二人も喋りたいことある」と振られ、鈴木が愚直なまでの言葉を零したり、田淵が振られたときはグッと何かをこらえているようで、「いやー、UNISON SQUARE GARDENっていうのはすげぇバンドだなぁ。またやるぞー!」と短めに締めたのもグッと来ました。つまりはユニゾンは最高なバンドであるということ。それから披露された「シュガーソングとビターステップ」はいつも以上に軽やかに跳ねていたし、ユニゾンの数ある曲の中でも特に大好きな「さわれない歌」はいつにも増して軽やかに飛び跳ねていました。結構曲を演奏したからそろそろ終わるかな、と思っていると「桜のあと (all quartet leads to the?)」「オリオンをなぞる」という、ユニゾンを代表する2曲を演奏。ああ、完璧すぎるよ。そしてついに最後の曲が。「センチメンタルピリオド」来た!!!!!デビューシングルでありながら、普段のライブでは滅多に演奏されることのない曲が今回のアニバーサリーライブの締めを飾りました。

 

 

今回のライブは期待しかありませんでした。普段のライブが最高なだけに、こんな特別な夜には最高を超えてくるとんでもないライブをするんだろうな、とぼんやり考えていました。最高を超えるライブってなんだよ、と思いもするんですけれど、実際に最高を超えてきました。言葉で表現できる類のものじゃない。あの場所でこの目と耳でしっかりと見ないとそのライブの素晴らしさが伝わらないんじゃないかな。行けてよかったです。2019年はそこまで活動しない、と明言されていますが、9月の後半からはB面ツアーが始まるので、2019年は結構活動していると思うんですけれど。B面は好きな曲ばかりなので、ついつい欲張って3公演のチケットを確保しました。全部のライブにきちんと行けるといいんだけれど。お金はかかるけれど、支払ったお金以上のもの、お金じゃ到底買えないようなものをいつもユニゾンから貰っているので、私はいつまでもユニゾンのライブに行き続けることでしょう。来年あたりにニューアルバムを出しそうな気がしますけれど、あまり無理はしないでください。ユニゾンがこの世界に存在してくれるだけで私は幸せなので、あまり無理はしないで、自分たちのペースで活動していってほしいです。最後の方はライブの感想ではなくなってしまいましたが、兎にも角にも渡井はユニゾンと出会えて音楽の素晴らしさを実感していますし、彼らが活動を続けている限りは熱心に音楽を聴いていると思います。次は20周年の記念ライブ。行けることを楽しみにしております。

 

 

<セットリスト>

 

01.お人好しカメレオン
02.シャンデリア・ワルツ
03.君の瞳に恋してない
04.流星のスコール
05.instant EGOIST
06.リニアブルーを聴きながら
07.invisible Sensation
08.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
09.オトノバ中間試験
10.カウンターアイデンティティ
11.Catch up, latency
12.プログラムcontinued
13.黄昏インザスパ
14.春が来てぼくら
15.水と雨について
16.harmonized finale
17.cody beats
18.10% roll, 10% romance
ドラムソロ
19.天国と地獄
20.fake town baby
21.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
22.シュガーソングとビターステップ
23.さわれない歌
24.桜のあと (all quartet leads to the?)
25.オリオンをなぞる
26.センチメンタルピリオド

 

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*1:「23:25」のフレーズをかますところで、田淵が音源さながらのリアクションをしてくれてグッと来た