眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

ロックバンドよ、ありがとう(Thank you, ROCK BANDS! ~UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album~に寄せて)

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

 

あのユニゾンがトリビュートアルバムを出すなんて。バンドの首謀者である田淵はベストを出すことをあまりよしとしておらず、10周年記念の時に出したベストみたいなものにシングルは一切入っていなかった。頑なに自分の信念を貫いている田淵が、今年になって、アニバーサリーイベントという田淵が嫌いそうなイベントに対し理解を示しているように見受けられる。今週の土曜日に開催されるアニバーサーリーライブは野外で行われるし(田淵は野外のライブをあまり好ましく思っていない)、この間はB面曲だけを集めたアルバムを出した。ただ、こういったイベントごとは大好きなので、周年記念の際に派手にやってくれるのは嬉しい(遠征しなければならないのは面倒だが)。ただ、来年になってまた通常営業をしてもらいたいと切に願う。今年のリリースはB面アルバムとトリビュートアルバムのみ。新曲が一切発表されなかった(プログラム continued(15th style)は純粋な新曲ではないと思っている)。まあ、一昨年去年の怒涛のリリースラッシュがあったので、今年は別に新曲の発表を休んでもいいかなとは思うが。ただ、私は今まで出した曲をすごく愛しているが、それ以上に彼らがこれから生み出してくれる新曲を渇望している。こんなにも新曲を聴きたいと思うバンドはユニゾンくらいだろう。最近のユニゾンに対する雑感はこれくらいにして、トリビュートアルバムの感想を記しておく。

 


1.「ガリレオのショーケース」(イズミカワソラ)

 

一曲目からやられました。「かわいくてかっこいい」この一言に尽きる。ライブの鉄板曲をソラさんが調理したらこんなにも可愛らしくて、まっすぐでかっこいい曲になるんだな。終始、ソラさんの声に癒される。このアルバムの他の曲も何ですけど、もう何百回と聴いてきたはずなんですよ。なのに、「ここをこうしたらこんなにも雰囲気が変わるのか」とにやにやしっぱなしでした。新しい側面、最高。

そいつも悪くないな なあ?おい

の「おい!」が可愛すぎて蕩ける。そっからのアレンジ、もう見事としか言いようがない。最高。語彙力が乏しいのが露呈しまうほどに興奮してしまう。ありがとう、ソラさん。

 


2.「シューゲイザースピーカー」(the pillows)

 

今回のトリビュート曲のなかで一番好き。ユニゾンの代名詞的曲(だと勝手に思っている)をピロウズが演奏してくれるだけで最高なのに、期待値を軽々超えてしまうから、ピロウズ大好き。終始熱情溢れるさわおさんの歌い方かっこいいし、語尾がピロウズっぽくなっているのめっちゃいい。完全に自分のものにしている感じ、本当にユニゾンが好きだしミュージシャンとして尊敬しているからこそ伝わってくるのだろう。生きている間に、一度だけでいいから、ライブで聴かせてください。

 


3.「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」(9mm Parabellum Bullet)

 

完全に9mm曲。もともと手数の多い曲だけれど、それをアップデートしてくる感じ、ばちばちした9mm感を感じてめっちゃ幸せ。多分この曲が9mmに一番合っていたと思うし、それを選択した9mmサイドのセンスの良さに惚れ惚れする。

 


4.「フルカラープログラム」(a flood of circle)

 

期待したていたからこそ、すごく残念。「フルカラープログラム」はユニゾンの中でも大切な曲だし、a flood of circleだって大事なバンドなのに。化学反応、生まれず。ただただa flood of circleだなー、と思うだけ。それ以上の心の揺れ動きが一切ない。なんでだろう。は?期待していたのに、なんでだよ!佐々木の歌声の存在感が強すぎんだな。

 


5.「蒙昧termination」(SKY-HI)

 

最高。勝手に言葉差し込んできて、それがいちいちかっこよすぎ。2番とか完全に独壇場。「都の西北」なんてキラーワード突っ込んでくるあたり、センス良すぎ。一音一音がちゃんと曲にはまっていて、無駄な音が一切ない。ただただ「蒙昧termination」の新たな側面に酔いしれるだけ。本当に、最高。ありがとう。

 


6.「MR.アンディ」(BIGMAMA)

 

この曲すごい好きなんだけれど、うーん、これじゃない感じがする。いや、別にかっこいいからいいんだけれど。けれど、もう少し遊んでもよかったんじゃないかな。

 


7.「場違いハミングバード」(パスピエ)

 

最初何の曲か分からなかった。聴いていくうちに「お!」という瞬間がたくさんあって好きがどんどん増えていき、聴き終わったときには全然興味がなかったパスピエに対して興味がめっちゃ出てきたし、なんなら曲知らないけれどパスピエのワンマンライブ行きたくなってきたし、ああ、「場違いハミングバード」は名曲だな。声めっちゃ可愛いし、その声で「場違いハミングバード」をばちばちにアレンジしてきて、違和感ないけれどなんか新しい、最高。ここでも「かわいいし、かっこいい」があって嬉しい。ユニゾンは女性が歌うのもありなんだな、寧ろたくさん聴いてきた曲が新しい感じに聴こえて嬉しい。ユニゾンと対バンしたら絶対に行ってやる。

 


8.「オリオンをなぞる」(LiSA)

 

無難な選曲だな、と思いながら聴き始めたら、LiSA感が強いけれどそれが「オリオンをなぞる」にはまっていて、やっぱりアニソンなんだな、とか思ったりもする。あと、LiSAの歌声全然聴いたことなかったんですけれど、こんなにかっこよくて勇ましいんですね、「オリオンをなぞる」にめっちゃはまっている。タイバニのスピンオフアニメのOPに合いそうだな、と思ってみたりもした。次回のトリビュートアルバムにも参加するとしたら、「ワールドワイド・スーパーガール」を演奏してほしいな。でも、SHISHAMOでもいいかも。出るのは15年後かな。

 


9.「桜のあと(all quartets lead to the?)」(東京スカパラダイスオーケストラ)

 

この曲も最初何の曲か分からなかった。うん、いいんじゃないんでしょうか?インストの良さがよく分からないので、コメントは差し控えておきます。

 


10.「さよなら第九惑星」(クリープハイプ)

 

ピロウズの「シューゲイザースピーカー」の次に好き。インディーズのこの曲を選曲してくれたの本当にありがとう。選んでくれたおかげで、最新形のユニゾンでこの曲が聴けるんだよな。クリープハイプさん、気合入りすぎてもうあなたたちの曲にしか聴こえなくなってしまったらどうするんですか。ユニゾンの曲をクリープハイプが演奏してるとか、最高だろ。夢かよ、これは......。

 


11.「シャンデリア・ワルツ」(THE BACK HORN)

 

もっと無茶苦茶にしてもよかったのに。ここにきてのめっちゃ優等生感が、めっちゃかわいいな、おい。ライブで絶対に演奏しなさそうだから、何度も何度もこのCDを回すことにするよ。

 


12.「シュガーソングとビターステップ」(堂島孝平)

 

ザ・ポップという感じ。う~ん、もう少し遊んでもよかったのかなとは思うけれど。いいんじゃないんでしょうか、これでも。

 

 

大好きなロックバンドが超超大好きなロックバンドの曲を好き勝手に演奏する。もう最高でしかないでしょう。このアルバムの情報を聴いたときは、「一回聴いたら満足して、当分は聴かなさそう」と思っていたんですけれど、今日だけで5回も聴いちゃっているのは、曲としての完成度がすごくしっかりしていることと、それぞれのアーティストが面白可笑しくかわいくかっこよく調理していて、それが最高だからだろう。トリビュートアルバムに対しては正直いい印象はなくて、それはトリビュートするアーティストが微妙であったり、はたまたせっかくいい曲なのにアレンジ微妙じゃね?こんなんだったら原曲を聴いているよ、という憤りであったり。そういうもやもやとした感情はこのアルバムを聴いているときは一切感じませんでした。アーティスト一人ひとりが本当にユニゾンのことをリスペクトしているんだな、ということが曲の節々で感じられて、本当に最高の贈り物だと感じました。このアルバムを楽しく聴くことが出来るのもユニゾンがこの世界に存在してくれたからですね。本当にありがとう。そして、15周年おめでとう!!これからも、しつこいぐらいに応援していきます。これからのユニゾンもめっちゃ期待しているので、どうか末永くよろしくお願いします。

 

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