眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

永遠

今目の前に広がっているこの景色を永遠にしたい。生まれて29年で一番の絶景。悪意が一切ない、純粋な笑顔だけが溢れている。誰もが誰かのことを思いやっていて、幸せが永久機関のように巡り続けている。たぶん、10分もしたらこの景色は崩れる。あと少しでミサイルが落ちてくることを知っているから。知ってしまったから。私は何度もこの景色を眺めては、永遠が訪れるのを願ってきた。今回も永遠を願っているということは、私はまたあの日に戻されるということであって、私が永久に同じ時間を繰り返し続けていることの証左である。誰も悪くない。そこに、「私も悪くない」とそっと添えられることが出来たらどれだけよかったことだろう。私は犯してはいけない罪をたったの一度だけれど犯してしまった。それは現在の世界ではあり得ないほどに罪状の重いもので、それを知っていながら私は行動に移した。後悔はしていない。ただ、あの日に戻ることが出来るのなら、たぶんしない。でもあの時にしたことを正しいと思っている。そう思い込んでいる。そうしていないと、繰り返される日々なんて生きられないから。ああ、私が今日も今日を生きることが出来たのは幸せなのか、それとも。