眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

200日目「あっけない幕切れ」

午前は順調だった。やるべきことがあり、それに対して自分なりの考察を深めながら作業を進め、想定していた時間よりも早く作業を終えることができ、完璧な形でお昼休みを迎えることができた。お昼は尋常じゃない量の中華をおかしな値段設定で提供する中華屋で鶏を食し、お腹もいい感じに膨らんだところで会社に戻り、しばしの仮眠。10分ほどしたらまた仕事を始めた。......あれっ、やることがない?調子に乗ってすいすいと仕事をしていたら一日分の仕事がなくなってしまい、仕事難民になってしまった。やることがない。なんであんな早く仕事を進めてしまったのだろうか。調子に乗っていた。ゆっくりやっていたとしても誰かにとがめられるわけでもないので、(それはそれでおかしいけれど)じっくりとやればよかった。ちびちびと仕事をしていればよかった。覆水盆に帰らず。夕方に発生するであろう仕事のために定時を過ぎても会社に残らなくてはならなくなってしまった。今日中にやらなければいけない仕事ではないのに。そんなのは誰が見たって明らかなのに、あの人はどうしてそれが分からないのだろう。そんな仕事のために、何もやることがないのに職場に残り続けるようなしょうもないことはしたくなかった。久しぶりにジムに行って、汗をだらだら流してやろうという算段を組み立てていたのに、それは脆くも崩れ去ってしまった。ああ、仕事とは無情が付き纏うものなのだ。

 

 

渋谷ではクリープハイプがライブをしていた。恵比寿ではアジカンがライブをしていた。新木場ではELLEGARDENがライブをしていた。そんな日に、私はぎりぎりに床屋さんに入って髪をすっきりさせて、それで家に帰って無性にクリープハイプが聴きたくなってずっと聴いてた。最近はご無沙汰だったクリープハイプ。久しぶりに聴いてもやっぱり最高のバンドだと思うよ。特に「泣きたくなるほど嬉しい日々に」が素晴らしくて、またえんえんリピートしたくなった。こんなに素晴らしいバンドがライブをしていたというのに、私は職場で何もすることが無く呆然としていただなんて。

 

 

孤独について考えてみたくなる夜だ。東京では話し相手になってくれるような人はいなくて、たまに電話で親と話すのを省いてしまうと私は殆ど声を発することが無くなって、声帯が衰えていき、上手く声を出すことが出来なくなる。上司の突然の問いに対してもうまく答えることができなくなっているそんな自分でいいわけないとは思っているけれど。どうしたらいいのかも薄々気づいているけれど。勇気。これがないんだよな。こんな大それたものが私に備わっていたかしら。体中を隈なく探してみても、そんなものの欠片すらも見つからないってのは一体全体どういうことだい。今日も昨日と同じような一日だった。明日もどうせ今日と同じような一日になるだろう。そんなんでいいのか。いいわけない。いいわけないけれどさ、日々を変化させるような勇気が私にはないのでした。