眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

何処にも行けない私へ

「お前は今、自分自身が見えていない」
「じゃあ、俺はどこで記録を残せばいいんですか」
「記録会ならまだいくつもある。そもそも、俺たちは箱根に照準を絞って...」
「この一年を全部無駄にしろって言うんですか。無駄になる。今ちゃんと記録を出しておかないと」
「記録が全てなのか」
「は?」
「お前の望む走りとは、スピードだけを求め、遅れる者を置き去りにするような走りなのか」
「俺たちがやっているのは競技です。箱根の予選会に出られるかどうかも確かじゃないのに、あの人たちに合わせてなあなあで走っていたって速くなんか」
「なあなあで走っている者はここにはいない!みんなが精一杯努力していることを何故認めようとしない?お前よりタイムが遅いからか。お前の価値基準はスピードだけなのか。だったら走る意味はない。新幹線に乗れ。飛行機に乗れ。そのほうが速いぞ。気づけよ走(カケル)、速さを追い求めるだけじゃだめなんだ。そんなのは、空しい」

 

「風が強く吹いている」第八話「 危険人物」より

 

去年のこの時期に食い入るように観ていた「ボールルームへようこそ」のように、毎週わくわくしながら観ている。今回の話で、このぶぶんが突き刺さった。周りのゆっくりとした歩調に合わせることなく、むしろその遅さに苛立って自分の我を押し通してしまう主人公に、部の主将が冷酷に放った台詞。どちらも正しいから厄介なのだ。このままだと記録会でいい結果を残せない、なのに皆はなぜそんなにのんびりとしているんだ。危機感が足りなさすぎる、というカケルの主張は正しい。そして、皆は自分のペースで精一杯頑張っている、そのことをカケルが認めようとしないことに必死になって反論するハイジの主張も正しい。どっちも正しい。でも、どちらかが譲歩しないと前には進むことができない。そういった場面は生きていると往々にして遭遇する。例えば、上司に任されられた仕事を進めているとき。上司がどのようにして仕事を進めていって欲しいかは分かってはいる。けれど、それは非効率的であるし、私が成長するような土壌は存在しない。存在するのは、ただ任されたことだけをやる、ロボットみたいな作業だけ。しかし、反論したとしても上司にはそれが仕事の正しいやりかただと信じて疑わない。だから、会社に入って日が浅い人間は「そんなしょうもない仕事をするぐらいだったら......」と上司、ひいてはそんな上司を野放図にしている会社に見切りをつけてさっさと辞めてしまうことを選ぶか、「下らないとは分かっているけれど、それが仕事というものなんだろう」と諦めて、会社の犬になってしまうことを選ぶ。私はどちらの選択をしようかで悩み続けてきた。答えはない。人生を生ききっても、答えが分からないかもしれない。ただ、中途半端な気持ちで仕事を続けているのは自分のだいじなぶぶんを腐らせてしまうから、早いうちに決断しなければいけない。会社に見切りをつけるか、会社に迎合するのか。そこそこいい会社なのかもしれないけれど、それがだいじなぶぶんを腐らせていい理由にはならない。

 

 

 

 

三連休の二日目。朝は昨日と同様9時に起きて、時間を持て余していた。昨日はライブでテンションが上がり過ぎてしまって、頭が痛くなった。それはだいぶ回復していたが、それでも全快とまではいかなかった。昨日はほぼ家にいて気が滅入ってしまったので、今日は世にも奇妙な物語を3つまで見終えてから徒歩で図書館へ向かった。歩くだけでもこんなに疲れてしまうような体になってしまった。もう少し、自分の体を鍛えてあげないといけない、と思いながら図書館を徘徊していたら、本屋で買うかどうか迷っていたとある本を見つけた。古川日出男の「とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA」という分厚い本である。こんなに早く図書館に配置されてしまうのか。嬉しくもあったが、新品で3,000円以上を出して買っていることがバカバカしく感じられた。一度読んでしまった本はよっぽどお気に入りにならないと読み返すことはなく本棚の奥底にしまわれてしまうので、もう本を新品で購入することは無駄なんじゃないかと思った。けれど、私のような本に狂わされた人間が本代をけちっていたら、執筆者にお金が届かなくて、次作が発表できないといった事態が発生するかもしれない。それは杞憂なのかもしれないが、現在の出版業界の衰退ぶりを目の当たりにしていると、それも飛躍した妄想ではないような気がする。本屋できちっとお金を出して本を購入することで、私が将来出会うであろう素晴らしい本が無事に出版されるという妄想をして、本代はけちらず、読みたいと思ったらがんがん買っていこうと改に決心した。しかし、図書館でたくさんの本を借りてしまったので、とりあえずはこの本を読んでから、新しい本を買おう。と思っても、今日のライブの帰りにいつもの本屋に寄って本を買うんだろうな、と予測しています。サイン本を何冊か見かけてしまったから、買わざるを得ないでしょう。

 

 

エヴリデイ (Sunnyside Books)

エヴリデイ (Sunnyside Books)

 
手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ

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パラレルワールド

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とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA

とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA

 
筒井康隆、自作を語る

筒井康隆、自作を語る

 

 

 

 

 昨日と同じように、昼を少し過ぎてたら寝てた。うとうとしながら起きると、家をそろそろ出なくちゃいけない時間になっていて、寝ぼけた顔で支度をした。今日は下北沢でライブがあるんだ。

 

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

 

音がすごくでかくて、ライブ用耳栓をしているのに殆ど意味がないかのように耳に音が直撃してきた。

 

 

ライブ後、お腹がとても空いていたので久しぶりに「鶏そば そると」でラーメンを食べた。相変わらずのこってり鶏白湯で、凍えきっていた体がやんわりと解きほぐされていった。 f:id:bigpopmonsterpro:20181125000151j:image

 

 

 

疲れた体で新宿に行き、いつもの本屋でだらだらと本を眺めていた。古川日出男の特設コーナーができてて、おもわず足を止めたけれど、欲しいと思っていた「聖家族」が置いていなかったのでがっかりした。そのあと、あらゐけいいちの「CITY(6)」と中村文則の「あなたが消えた夜に」を買って、それ以上買うのは我慢した。家にまだ読まれていないたくさんの本があるのだから、ここで現を抜かしていたら怒られてしまう。

 

 

CITY(6) (モーニング KC)

CITY(6) (モーニング KC)

 
あなたが消えた夜に (毎日文庫)

あなたが消えた夜に (毎日文庫)

 

 

 

明日で三連休が終わってしまうのがとても寂しい。あっという間の二日間。明日は悪い芝居とthe pillowsのライブが控えているので、この三連休の中でも一番楽しみにしていた一日である。ただ不安なのは、こんなにも休日を楽しんでしまったら、月曜日に会社に行けるかどうか、という不安である。仕事の現状は絶賛悩みだらけなのでそれらをなんとか克服しなければいけない、と思うと家でまったりしているここでもすごく憂鬱になってしまうのです。でも、まあ、なんとかなるでしょう。今までなんとかなってきたことだし。という楽天的な発想でいると痛い目を見るというのは十分承知しているので、なにか手を打たなくちゃいけないとは思っているんです。それらの具体的な案も思いついているんです。でも、なかなか重い腰が上がらないわけですよ。

 

 

とりあえず今は、今の事だけを生きていきます。