眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

108日目「風邪の事しか考えられない」

風邪なのに飲んできた。先輩に飲みに行こうと誘われたら、新人の私には断る選択なぞ存在しない。2時間弱、先輩のありがた~い話を傾聴していた。お酒を勧められ、気張って飲んだ生ビールは異国の味がした。

 

 

咳をするたびに一日歳を取っていく。今日は500回ほどしたので、1年半は老けただろう。昨日、かなこの姿を見てたときはすとんと止まっていた咳。どうやら、心理的なぶぶんと繋がっているようだ。家でまったりしているときは殆ど顔を現せない咳は、先輩とマンツーマンの状況に放りこまれた途端に元気に挨拶をしてくる。「ども、今日もよろしくっす」と軽いノリで会釈をして、容赦なく喉を傷めつけてくる、のどぬ~るスプレーを何度塗りたくっても止まる気配のない咳は、いずれ私の体を乗っ取るつもりでいるのだろう。ここまで存在感を露わにしてくると、逆に感心してしまう。それと同時に、健康というものがどれほど幸せなことであったのかを思い知る。

 

 

昨日買ったのどぬ~るスプレーが今日で終わりを迎えた。いっそ、より強力な塗り薬を口内にぶち込んで、息もできないぐらいにしてやったほうが後々のことを考えると合理的なのではないかと思えてくる。それこそ、のどちんこを引きちぎって、瓶の中でゆっくりと休ませてあげたい。君はすごく頑張った、偉いぞ。だから、一か月ほど休養を取るといい。

 

 

今日も本屋に行ったが、舞城王太郎の新作は姿を現してはいなかった。明日か、明日店頭に並ぶのか。待ちきれない私は試し読みで「ほにゃららサラダ」をちびちび読んでいる。人間が腹の奥深くで考えているどすぐろい物体を綺麗に丁寧に描写するのがうまくて、ついつい電車を乗り過ごすところでした。それに来月はまた舞城王太郎の新作と伊坂幸太郎の一年ぶりの新作が出るので、興奮は止まらない。

 

 

そろそろ咳から鼻水に移行してもいい頃合いなのに、一向にその気配が漂ってこない。もう風邪飽きた。咳するの飽きたよ。一生分の咳してるんじゃないかぐらいに、ものすごい勢いで咳の回数を稼いでいる。私はこのまま咳をし続ける人生を送るのか。

 

 

酔っているから、もっとはちゃめちゃな文章が書けると思っていたのに、いざパソコンの前に座って文章を書き始めると、急にまともなふりをしちゃってさ。今日はいっぱいふざけてやろう、と意気込んでいたのに平坦すぎる文章になってしまった責任を咳に押し付けておく。頼むから今度の日曜日までに私の体から出て行ってくれないか。

 

13,550歩