眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

何者にもなれなかった私へ

私が小さかった頃、大人になったらやりたいことがいくつかあった。それは野球選手だったり、小説家だったり。夢想するのが好きな子供で、暇があったらとことん夢想して自分だけの世界に浸っていた。当時から人と関わるのが苦手で、殆ど口を利くことができなかった。話したい、という気持ちはあったのだけれど、それを推し進める勇気がなかった。勇気がなかったせいでいくつかのチャンスを手にすることができず、たくさんの悔しい思いをしてきた。でも自分がやらなかったんだからしょうがない。

 

大人、と言えるような年齢になってしまった。私は子供のころから殆ど成長できずにここまできてしまった。知らないことがたくさんあって、上司との会話がうまく成立しなかった時に落ち込んでしまう。別にしたくもなかった仕事をしてて、「このままでいいのかな」という不安はなかなか拭い切れない。それでも、生活を終わらせることなく、なんとかよろめきながら歩いている。前に進んでいるのか、横に進んでいるのか、それはよくわからないけれど、止まってはいない。それだけだけで、今は何とかやっていけている。

 

他人に誇れるような職業に就いて、派手な生活を送る、という大人にはなれなかった。けれど、自分の好きなものをとことん突き詰めていって、それらに囲まれて細々なのかもしれないけれど、確実に幸せな日々を送っている。東京はイベントが発生しやすい地帯で、自分の意志があればたくさんのライブや舞台を観に行くことできるし、実際に観に行って相応の充実を噛みしめられている。一人でのびのびと生きていることに幸せを感じている。なので、結婚する、という選択肢が遠ざかってしまった。つい最近まで、熱病に魘されたかのように「結婚をしなくちゃ。早く結婚をしなくちゃ」と焦っていたけれど、今は落ち着いたもんで「やっぱり一人のほうが楽かな。」と思ったりしている。結婚をしてしまったら、そう簡単に仕事を辞めることが出来なくなるし、一人の時間だって少なくなってしまう。使えるお金も制限されてきてしまうだろう。結婚して、子供が出来たら独身の頃に味わえないような未来が待っているのかもしれないけれど、私はまだ独身を味わい切れていない。結婚はまだいいかな。

 

今日は大好きな劇団のDVDリリースイベントで下北沢に行った。それまで、家でぐーぐーと寝ていた。昨日の異常な長さの飲み会と、一週間の疲れがどっとでてしまったのだろう。のんびりとした気持ちで映像を眺めていた、そこに映っている人たちが目の前で作品の解説をしている、という奇妙な現実感を味わった。そのあとに新宿の本屋で、吟味に吟味を重ねて本を買った。明日は一日中のんびり読書、といきたいところだが、精神的に追い詰められていたときに予約したカウンセリングがお昼にあるので、のんびりもしていられない。そのあとは恋人と過ごすつもりだが、何をするかは未定です。

 

午前四時の殺意 (幻冬舎文庫)

午前四時の殺意 (幻冬舎文庫)

 
十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)
 
幸福のヒント (だいわ文庫)

幸福のヒント (だいわ文庫)

 

 

 

 

 

月曜日が来ることが怖くなくなった、ことが今の私の精神状態を現している。仕事に対して前向きになれて本当によかった。