眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

78日目「空元気出せるならもう元気になった証」

9/7(金)

 

青春ブタ野郎」を昨日の夜に一気に読んだ。ラノベを読むのは久しぶりで、清涼飲料水をぐいっと飲むかのごとく文章を読めることは非常に快感で、これが癖で高校生の頃によく読んでいたんだなと思い出した。あの頃はラノベばかり読んでいた時期があって、たまに硬派な純文学を読もうとすると10ページも読まないで消化不良で気分が悪くなった。そんなときにはまたラノベを繰り返し読んで、自分の心の平静を保っていた。あの頃はちょっとした刺激でびくんびくんなってしまい、自信というものがこれっぽっちもなくて苦しかった。そんな苦しみを打ち明けられるようなともだちもいなくて、親にも相談できず、一人鬱々としていた。どうしたら現状を打破できるのか分からなかった。そんなときに出会ったのがラノベで、軽やかで華やかで、それでもって土臭いけど勇気にあふれた世界が広がっていた。その世界にどっぷりと浸かることで、私はなんとか生を延ばしていた。ラノベは私を救ってくれていた。

 

大学生になると部活にのめりこんだり、部活の先輩と遊んだり、いっちょまえにブンガクを読んで、それなりに充実した日々を送っていた。気付いたらラノベを読んでいなかった。ラノベを読むのがかったるくなっていた。ラノベを読むぐらいだったらアニメ見るわ、と多大なアニメを体にぶち込んでいた。アニメはそれこそ音と映像で私の感覚を麻痺させた。これこそが正義、ラノベなんて読まなくていい。そんなことを考えては、ひたすらアニメを貪っていた。

 

時は流れ、社会人も四年目になり、仕事がしんどくなってきた。うまいこと自分の思ったとおりにできない。そもそもどのように仕事を進めたらいいのか分からない。先輩はちっとも私に仕事のことを教えてくれず、自分の仕事にかまけていた。恋人にかまけていた。私は猫にかまけたい。私は職場で放置されていた。こんなんじゃだめだと、自分で必死になって過去の資料を漁ったりネットで調べたりして勉強をした。わからないことばかりだった。そこで先輩に聞いても「今忙しいからあとでー」と言うばかりで、ちっとも教えてくれなった。もうどうしたらいいのか分からなかった。夜は明日が来るのが怖くて、でも娯楽に浸れる気分でもなかったので、ただネットで同じ境遇の呟きを眺めていた。ちっとも気分が晴れなかった。つらかった。

 

どうでもいいことほど忘れないでいて覚えていることが多くて嫌になる。悔しさをバネにして、なんて強靭な精神は持ち合わせてないもんで。少しでも小石に躓くと「あああ、私の人生はこれにて終わりを迎えるのか。短かったなあ」と嘆くちっぽけな私のことを思うのはたまにある夜ばかりさ。なんでもない日々を繰り返して、たまに無敵状態になってずんずん突き進めたらいいね。そんな日ばかりじゃないって、むしろそうじゃない日が人生の大半で、それを考えると気が滅入ってくるね。朝が来ても布団から出ないで、一日中音楽を聴いてたい。電話が鳴っても知らんぷり。ドアがノックされても居留守を使うのさ。ヘッドホンで耳を覆い隠して、誰にも見つからないようにこっそりと音楽を聴く生き物になるのだ。怖いものなんて自分で勝手に作り出した妄想で、全てはただそこに存在しているだけだ、と思えればいいけどなかなかそうは思えない。勝手に思う未来の不安に今日も脅かされてしまうけど、それも私の人生なのさ、と笑い飛ばせれたらそれでいいね、それがいいな。塾の説明会で、どっかから連れてこられてペンギンは物欲しそうに餌を求めていて、それを見ていると少し滑稽になって本屋に逃げ込んだ浪人生の私。そうだった、私はストレートに大学に入ることを拒み、親に甘えて一年間浪人させてもらったのだ。その甲斐もなしに入りたかった大学に行けなかったけど、もしあの時行きたいところに行けていたら私の人生は変わっていたかな。東京でしょうもないことで神経をすり減らすことはなかったかな。人間関係とか仕事とか、そんなもんに恵まれていたかな。それは全て妄想妄想嘘っぱちだから、考えても仕方ない。考えないようにする。そんなこと考えている暇があるんだったら、現状を変えていく努力をしろよって思っても、震える心はちっとも言うことを聴いてはくれなくて、ただただ現実逃避に走るのさ。ああ、このまま夜が続いたり始まったりを何度も何度も繰り返し続ける時間が反対にやってくることを祈っていたい。

 

 

 

Bird Bear Hare and Fish「Moon Boots」が底抜けによくて困ってしまうな。ずっと聴いてたい。会社なんて行かないで、ずっと聴いてたい。あっちの世界に行ってしまいたいな。ライブ行けるかな。それまで私の呼吸は続いているかしら。どうなんだろうね。来週の月曜日にOGRE YOU ASSHOLEのライブがあるからそろそろ聴かんとあかんとは思っとるけど、なかなか思った通りには行かないのが常だな。そして来週の土曜日から始まるライブ三連続にぞくぞくしてきた私は、おとなしく韓国ドラマを見ようとするのでした。明日はどんな日になるかな、楽しければそれはよし。つまんなくてもそれでもいい。ただ、悲しいのだけは勘弁して。

 

5,600歩

Moon Boots(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

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