眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

54日目「あっけなく」

淡々と処理は進んで。

 

上へ上へと、こちらの気持ちを考えることもなく、ただ作業を進めて。

 

そこに感情はあったか?

 

仕事に感情はいらないかもしれないが、こういうときぐらいは少しだけでもいいからほしかった。

 

たった少しの付き合いか。

 

特に大した会話をしていない。

 

そもそも、今までの人生で大した会話をした人なんていたっけ。

 

思いめぐらしてみても、それはこっちの勝手で、あっちにとってはそんなつもりはなかったかもしれないし。

 

そう考えると辛くなる。

 

からこういったことはあまり考えないようにしてる。

 

考えるだけ無駄だし。

 

自分の好きなように考えた方がいい。

 

無駄に落ち込んでる暇なんてないしね。

 

それにしても、妙に淡々としていなかったか?

 

部族を離れるものに対しての最低限のマナーなのか?

 

いっそ「この給料ドロボーが!」と罵られた方が楽になれたのかもしれない。

 

こんなどうでもいいことを悶々と考えることはなかったのかもしれない。

 

でも、面と向かってみんなの前で「給料ドロボー!」なんて言われたら、どんなに顔して突っ立っていればいいのか分からなくなって、すっごく気まずい思いをしてしまう。

 

話がそれた。

 

明日から少しずつ、少しずつ私の人生は新しい道を歩いていくんだ。

 

一歩一歩、確実に踏みしめながら、悔いのないように過ごすのだ。

 

8,232歩