眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

41日目「ちゃんと決着つけるから。それまで待ってて」

どだい生きることは面倒なことばかりだ。朝に起きるというだけで一日の体力の半分以上は使ってしまうほどに辛いイベントをこなし、満員電車に揺られ行きたくない会社に行き、上司の突発的な指示に右往左往する。憎たらしい先輩からは謂れのない嫌がらせを受け、仕事でミスをしてしまったときは、「なんでおれ、こんなところでこんなことしてるんだよ......」とひたすらに沈んでいく。

 

面倒なことばかりな人生をなんとか生き抜いていくために、好きなことに対して全力で力を注ぐのだ。音楽を聴くときに全神経を使って一音一音噛み締めて、自分のなかにあるやりきれない気持ちを浄化させてゆく。小説の一文一文をこれでもかというぐらいに咀嚼して、自分のなかにこの世界にある今まで知らなかった世界を取り込んで、少しだけ大きくなる。

 

めんどくさいとたのしいを何度も何度も繰り返して、ここまでなんとか生きてきた。会社行かなくても生きていけるようなシステムを構築しておけばよかった。

 

 

 

 

ストレスを溜めるくらいなら、あっさりと辞めてしまい、少しの間仕事をせず、ゆっくりと考えることも悪くないと思う。ぶらぶらと世間を眺めて生きるのも、普通はなかなかできない経験で面白いだろう。なにしろ、子供の時からずっと、そんな立場になったことはないはずだ。いつもスケジュールとノルマに追われる生活だっただろう。 だから、のんびり時間を過ごすのも良いと思う。ただ、あまりこれが長くな、とそれこそ生活に困ることになる。

森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想」p94より引用

 

 

誰でも、自分が望む通りの人生を送っている。愚痴を言ったり、不満があると思い込んでいるだけで、基本的に、いつも自分が「望ましい」と選択した道を選んでいるのである。これは動物でも同じで、危険を避け、自分が欲しいものを目指す。人間が唯一動物と違っているのは、少し未来の得のために現在の損を選ぶことができる、「回り道ができる能力」を持っている点だけである。

同上、p151より引用

 

 14,438歩

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)