眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

一生、今日が続けばいい

組織から一時的に解放された感覚は、不安でいてとても自由だ。こんなに心細いのに、これほどに心が軽いのだ。

 

長いようであっという間だった。初めて配属された場所で、最初はワクワクと胸を踊らせていたが、現実を知ってつまらなくなった。こんなものなのか。それがだんだんとひどくなっていって、ここ最近はそれはもうどうしようもないくらいに駄目だった。組織が崩れていく様を間近で見ることができたという点だけは貴重な体験だったと言えるだろう。

 

私はここで成長したのか。ただじっと、誰にも咎められないように思ったことを口にしないで言われたことを従順に行っていただけで、振り返ってみて虚しくなる。何もわかっていなかったんだ。自分から積極的に世界に飛び込むべきだったんだ。でもそうしたら私が標的になっていたかもしれないので、これはこれでよかったのか。

 

別れを告げて、いよいよ来週から新天地へと向かう。正直なところ、不安でしかない。初っぱなから私の気概を打ち砕かれてしまいそうと一人悶々と考えて苦しくなる。そんなことはない、そこまで極端に生活が変わるわけがない。でも、少しずつ新しい世界に慣らしていかねば。

 

ああ、今日が一生続けばいいのに。今日が一生、続けばいい。

 

今まで喜ばせた人の数、今まで悲しませた人の数
幾度も考えた今についてわからずにまた今日も眠る
自分の居場所を知られたくない それでも誰かに気づいて欲しい
当ての無い場所を彷徨い、幾千の歳月は去っていた
ああ赤い実も弾けて

teto「忘れた」

 

忘れた

忘れた