眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

まだまだまだまだまだまだまだまだ

行き場を失ったため息。延々と修正を要求される資料。それによって消費されていく時間。上司の悪口をひけらかす同僚。ぱたぱたと足音がうるさい後輩。やることがなく、なす術もない状態。不穏な空気。やる気のでない状況。延々と繰り返される悪口。こっちこっちと股を開いて私を呼び寄せる後輩。むなしいため息。たまる書類。やり場のない気持ち。

 

「いったいぜんたい、私が何をしたっていうんだよ......」

 

上司の、人の気持ちを慮らないくだらないジョーク。それによって受けるダメージ。をさもなんでもないですよ、とパフォーマンスすることに飽きていることを知っていてなお隠そうとする切ない事実。あいつはどうしてああなんだ、と溢れた言葉から滲み出す人間の狂気。一瞬、ここから立ち去ることを考える頭脳。それを必死に抑える頭脳。もうだめなのかも、と何度も何度も繰り返した思考。ぱたぱた。がみがみ。くちゃくちゃくちゃくちゃ。

 

「先輩、ちょっとこれ教えてくだせい」

 

半年も前から教えたことを毎度毎度忘れる後輩。それを揶揄する人間。それを静観している人間。何も生まれない環境。環境が人を殺していくという事実。革命は起こらないんだ、と知らされた週末。なにもしたくなかった、ただ自分の力を試したくて会社に入ったのにといえ愚痴。そんなもの、だれにも溢せないし自分でも知らない振りをする道化師。くだらない私語。ぺちゃぺちゃ、ばりばり、くちゃくちゃ、ぱたぱた。

 

「定時だし、帰ろ......」