眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

THE NOVEMBERS TOUR – Before Today – 感想

もうなにもかくことはないかきたくないずっとじぶんのなかにいてほしいこのかんかくはもうどうにもしようがないほどにさいこうのらいぶだったことはたしかだけどいかんせんとちゅうからあたまをあっちのせかいにもっていかれたせいできおくがのこっていないのにこんなにもたかぶっているきもちいいもっともっと。

 

THE NOVEMBERSのライブをマイナビBLITZで観てきました。ふざけた名前に変わったなと思いながら赤坂の街をぶらぶら歩いていると開演が近づいたのでぎりぎりに入場。15分ぐらいピアノの音が孤独に鳴り響き、そのあとにようやくメンバーが登場。それからの記憶はあまり残っていないです。朧気に覚えているのは強烈な解像度の音塊が怒濤の勢いで迫ってきたことと、それのなかで陶然としている自分がリズムを身体中で刻んでいる切れ端の記憶があったこと。とにかく終始、ラスボスに立ち向かうために勇んで旅立つ勇者、そいつらの旅路を延々と見せられているような、そしていざラスボスに向かい合ったときに「自分は彼らと闘うほどのことを今までやってきただろうか、これっぽっちの努力で立ち向かおうだなんて傲慢だよなそうだよな、よし帰ろうか。でもみんなにはあんなに威勢よく言い切ってしまったしなあ、帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい」と思っているうちにラスボスの全身から次々と必殺技が、それこそマカンコウサッポウ的ななにかをひたすらに繰り出し続けていることに気付いていても何も出来なくてただただ攻撃を食らい続ける、みたいな。そんな情景が思い浮かんだ瞬間に目が覚めて、今までの闘いはなんだったんだろう、ぼくたちは結局のところなんだったんだろうと思う。思いつづけることで変わるなにかがあればいいけど、変わらないなら自分から動いて変えていくしかない。他人の力を借りてまでやりたいことはない自分のなかで解決させたい仲良しごっこなんてごめんだ。とかよくわからない気持ちを抱えながらTHE NOVEMBERSはひたすらに、ただひたすらに自分達が作り上げてきた曲を掻き鳴らしていた。それがすごく尊かったのど。彼らを一言で表すならば「尊い」という敬虔な言葉が思い浮かぶのは私だけかしら。激しい曲も穏やかな曲も、どれもがひたすらに尊い。神様がしもじものものに何かを伝えるときに平伏してしまうような、そんな妄想に取りつかれてしまう。小林さんの慟哭をきくたんびに、「自分は人世ときちんと真正面から向き合って生きているか。適当に生きていればオッケーみたいな軽いノリで様々なことをやり過ごしてきたんじゃないだろうな」と詰め寄られている気分になってしまって苦しくなる。でもそれが次第に気持ちよくなってくるときがあり、「ああ、このまま消えちまおう」と遠路へと向かう電車に乗っている自分、会社とは真反対の方角へ向かう電車に乗って、ひたすらにただひたすらに現実逃避をしている自分を想像して気持ちよくなる。こんなことしてはいけない、あまりしすぎていると本当にそっちの世界に行ってしまいたくなるからけれど彼らの音楽に浸っているときには抗えない魔力のような吸引力がすごい欲望から逃れられる気がしない。彼らは本物のバンドだ。徹頭徹尾、どこをどう切り取っても完璧な音楽で、小林さんが放つ言葉のひとつひとつが現実に酔ってしまった私の心を軽々と撃ち抜いていく。その感覚がとても気持ちよくて、最後の曲が終ったあとに生じた「当分は彼らの音楽が生で聴けないんだ」という悲しみにうちひしがれそうになって、「でも、来週はユニゾンのライブがあるから」と言い聞かせてなんとか家まで帰っているわけです。本当に最高でした。仕事で鬱陶しく感じたあれやこれを軽々と飛ばしていく様を見ていて「まだまだ上に昇っていける、限界はこんなもんじゃない」と自分を鼓舞しながら明日も生きていくわけでした。またすんばらしい未来で彼らと会えることを楽しみにしています。本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

まともでいる必要なんて、なかったんだね。

 

 

 

 

〈セットリスト〉

01.再生の朝
02.バースデイ
03.Misstopia
04.keep me keep me keep me
05.美しい火
06.最近あなたの暮らしはどう
07.human flow
08.アンドロメタモルフォーゼ
09.Moire
10.Sky Crawlers
11.dogma
12.こわれる
13.dysphonia
14.Xeno
15.黒い虹
16.今日も生きたね

 

EN

 

17.Hallelujah

 

EN2

 

18.黒い虹

 


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