眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

悪い芝居「マボロシ兄妹」感想

悪い芝居の「悪いけど芝居させてくだ祭」二日目の「マボロシ兄妹」を観劇した。今日は行くつもりなんてなかったのに、仕事が早く終わって家に帰ろうとしてた。のに気付いたら浅草に着いていた。昨日と同じ時間に始まると思っていたが30分早く始まることが分かって、浅草駅から全力ダッシュで劇場へ。ぎりぎりのすんでで着いて、久しぶりに走ったものだから気持ち悪くなりながら席について。はあはあと苦しくて息をしていると「はあはあはあ」と後ろから聞こえたような気がした。それは幻聴なんかではなくて、でももしかしたらもしかするとそれは僕が作り出した息の音だったのかもしれない。眼前で途方もないほど現実から遠く遠く離れた所に行こうとしている二人がいて。次から次へと繰り出される台詞のマシンガンについていけなくなっていじけた。よくもまあこんなものを考えたものだ。考えることならそれはまあできることもないけど、それを演劇としてやろうと思い、実際にやってのけた。すごいとかそんなレベルの話なんかじゃなくて、もういてもたってもいられなくなるような、どこか誰もいない山奥で大声で叫んでみたい。何かを。えーとですね、本音を溢しますとですね、途中からついていけませんでした。なんだよこれ、どうしたらいいんだよともじもじしながら固い椅子に座っていました。

 

「前歯」と「奥歯」がああだこおだと舞台上で繰り広げる世界。現実と幻想の境界がなくなってしまった、どっちが現実でどっちが幻想なの。そんなことはもうどうでもいいって?何が大切なのかは自分で決めればいいって?ええ?どうしたものか、僕のなかで恐らく潜んでいる心の奥の奥の奥の奥の暗くてのっぺりとした黒いものをまざまざと見せつけられている。気持ち悪いけど気持ちいい。やれやれ、いつまでも続けてしまえ。いつまでも幻想のなかに生きれたらいいのにね。いつまでも幻想のなかで生きれたらいいのにね。そんなこと無理だって、誰が言った?

 


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