眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

辛いことができる限り起きないように祈るための小説

今更ながら吉本ばななを読んでいる。最高だ。押し付けがましくなく支えてくれる、読んでいると心の底からほっとできるような、そんなあったかい気持ちを思い出すことができる。「とかげ」という小説は短編集、そのどれもが今なにかで苦しんでいる人が楽になれますようにと祈っているように私には感じられた。人によってストレスに対する耐性は異なる。あいつは大丈夫そうだから、お前も大丈夫だろう、ではない。他人から見たらちっぽけなことでも本人にとってはでかいでかい壁で、前から押し寄せてきて、後ろは断崖絶壁。どうしようもないと悩む。そんなときに、横にも道があるよと教えてくれる人がいれば、壁は登ることができると教えてくれる人がいれば、海に落ちても泳げばいつかは陸に着くことができると教えてくれる人がいれば、それだけでもすごく心強いのに。少しだけでもいいから、人の痛みをわかってあげられるような人間になりたい。僕だって誰かにこの痛みを打ち明けたい話を聞いてほしいって思うけど誰もいないから、このブログでてらつらと書かさせてもらってます。ここで日々抱える重たいものを軽くさせてもらっています。ああ、誰も苦しまなければいいのになあ。

 

とかげ

とかげ