眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

会社勤めなんかしたくなかった

人と接することが絶望的に苦手な子供であった私は何も成長することなくそのまま大人になってしまった。人とコミュニケーションを忌避するが故に経験値は全然貯まらずに、より人が苦手になっていった。大学の頃はあまり話さない私でも受け入れてくれる先輩、同期、後輩に恵まれてしまったがためにその甘く温い環境でのほほんとしてしまった。突然の会社勤め。求められる臨機応変な対応、よく気が利くねという人が昇進していくシステム。そう、他人の気持ちを推し量ってその人の心地よさを追求することが当たり前に求められる環境なのだ、社会というものは。そんなもの知らなかったでは済まされない、求められる空気を読む力。全く分からないし、分かったところでそれを実行に移す度胸が私にはなかったのだ。あーー、もう家に引きこもりてえ、自分の中のものを吐き出してそれを昇華させて作品にして、世界の人に認められたい、他人のことなど考えたくもないし考えられないという袋小路のネズミ状態を抜け出せる術はあるのか。本とか読んでも白けてしまうし、かといって現地で獲得できるものの儚さたるや、私には残された道が少ないようだ。まだ間に合うのか、まだ認めてくれるのか。他人の評価なんて気にならないのに、私の他人の評価を他人が気にすることを気にするということをひしひしと痛感してしまって、もう起き上がりたくない。

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