眠たげな猫の傍で

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

人生は〆切だらけ

仕事はのばせばいくらでものびる。しかし、それでは、死という締切りまでにでき上がる原稿はほとんどなくなってしまう。

p283

 

この本を読んでいて生きていることは〆切の連続だよなと痛感した。人生の〆切=死までにどれだけのことができるかを試されているようでそんなものは勝手に人間が作り出した妄想みたいなもので、〆切なんて概念は思い出さなければ無いに等しいものだ。仕事における諸々の〆切は必ず守らなくちゃいけないものだが、日常生活の〆切は曖昧なままでちょうどいいのだ、私にとって。毎週火曜日には可燃ごみを出して、毎日お皿を洗って、カゴが一杯になる前に洗濯しなくちゃとか、たくさんの〆切はあるけれどそれを守らなかったからって誰かに叱責されるわけではなく自分が少し不快な思いをするだけで、それを我慢できるように心を鈍くしていくことが緩く生きていく上で大切なことなんじゃないかと。同棲者がそこらへんにシビアな人だとちょっとめんどくせえやって思うけど、運良く私以上にいい加減なぶぶんがあるので助かっている。それにしても、この本を読んでいると幼稚な出任せをついて自分の管理能力の欠如を隠そうとしている作家の姿が散見してて、森博嗣を見習ってほしいものだと思った。けれど彼は別次元の人なので、到底真似することはできないのだろう。「〆切なんか怖くない」の最後に載っている森氏の痛快な批判をものともせずに、今日も出版業界は動いていくと思うと奇妙な世界だ。

 

〆切本

〆切本

 

 p229-p238

高田宏「喧嘩 雑誌編集者の立場」だけでもいいから読んでほしい

広告を非表示にする