眠たげな猫の傍で

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眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

だれか僕の孤独を奪いに来て

東京。地元にいた頃の私にはとても遠い場所で、めったなことがない限りそこを訪れることはなかった。大学が暇なときは学校に行く気力もなくて、茶の間で点いていたテレビにはいつも東京のどこどこが映っていた。きらっきらした有名人が美味しそうなものを食べたり楽しそうなところに行っているのを延々と垂れ流すテレビジョンは私に東京という理想郷を深層心理までに植え付けてくれた、わけではないが憧れていた、少しぐらいは。住むには適した場所であるが遊ぶところは特にないなという印象の地元で生まれ育った私はそのような環境が当たり前、普通なものとして生きてきた。社会に参戦していくというイベントが発生してしまったせいで首都圏に突入してしまってはや三年が経とうとしているが、正直なきもちそんなにわくわくしてない。日頃から六本木でバーをはしごしたり、原宿でショッピングしたり、浅草で日本を体験しているわけではないので、あまり都会に暮らしているという実感がわかない。新宿や渋谷に出たときに人がいっぱいいて殺気だつきもちが異常なほど高濃度なときは、そっか東京なんだと思うが、それ以外の日々は至って平凡、平々凡々な日々である。それを誇らしく思わないと言ったら嘘になるが、も少し都会感を満喫しておきたいなーとは思います。来年の今ごろは何処にいるのか何をしているのか、はたまた息をしているのかわからないわけで、ならば今のうちに面白いもん美味しいもんはたくさん浴びておきたい、そうしてもバチは当たらないだろうと最近つくづく思うんですけど、いざ土日になると家でぐうたらしてしまう私がいる。

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