眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

ゆるゆるでいつも生きる

たくさん本を買い込んで、一ページも読まずに人生を全うする。読まれるはずであった物語を置き去りにして私は今いる場所からそっと離れる。いやな人間からそっと離れて、ひとりのっそりと田舎で暮らす。想像していたよりかは不便なところもあるだろうが、それもまた楽しみに換えていく。不便になれた頃に、都会は都会でよかったもんだと物思いに耽る。そういうときはのんびりと熱々のブラックを飲んで、遠く彼方へ飛んでいく鳶の群れを眺めている。明日の事はなんにも考えないで、目の前のことばかりを考える。今日のことしか考えない、今日死ぬ覚悟で生きる。なんたる贅沢。明日の自分は明日の自分に任せておけ、今の自分は今の自分で精一杯なのだ。溜め込んでいたお金を少しずつ切り崩していく生活、働かないのでいつかはお金が底をつきる。その前にまた都会に戻って、窮屈な生活をもう一回やるつもり。で、ある程度のお金が貯まったら違う田舎にひとりとことこと移り住んで、またおんなじのんびりした暮らしをするつもり。そんなことを考えているだけで、今の圧し殺した自分が呼吸をしやすくなる。たまにする、息抜き。

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