眠たげな猫の傍で

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

温泉に行くと疲れる

お風呂に浸かるのが苦手な性で、3分も浸かっていようものなら形相が鬼のように変化していき、そこにはリラックスという文字など浮かびはしない。苦悶とでも形容しようか、この気持ちは。暑いのが苦手で、一ヶ所にじーっと留まっているのも苦手で、お風呂に浸かって疲れを癒すなどそんなこと私にはとうてい叶わぬ夢なのです。

 

そんな私ですが温泉旅行というものには興味がございまして、ホテルにつくまでの珍道中に心を踊らせるんですね。駅弁を買ったり、車内で目まぐるしく変化する風景に心をうたれたり、はたまた都会の喧騒を離れてみて感じる自然の居心地の良さであったり。そういったものを求めてこの間温泉に行ってきたんですけど、詳細を描写するのはめんどうなので省きますが、一言で申し上げますと「」という言葉が似合う旅でございました。電車の乗り換えがうまくいかなかったり、ブッフェの豪華さに舌鼓をうったり、はたまた何も考えずにぼーっとしていられる(*´-`)時間、緩やかに流れる雅の空間に身を委ねていますと、だんだんと自分が現実に置かれている状況の野蛮さ、周りの人々の血走った目などが遠い彼方に感じられまして、「ああこれこそが旅の醍醐味。生きていることは所詮下らぬ妄想に過ぎぬ」と、心がざわざわしておりました。

 

結局何が言いたいのかと申し上げますと、疲れを取りに行くために向かった温泉で、家に帰ってくる頃にはプラマイ0どころかたいへん大きな荷物を抱えてしまっているという人間世界の不合理さをまざまざと思い知らされる、人生の「」を感じましたと、ただそれだけを伝えたかっただけなのです。くれぐれも、皆様が温泉旅行に行かれる際は、些事に囚われることなくゆっくりと温泉に浸かり、日々の疲れを取っていただけたらと、ただただそう思った次第です。

広告を非表示にする