眠たげな猫の傍で

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眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

本ばかり読んで年をとりたい

小説が好きだ。 今自分がいる現実から違う世界へと運んでくれる、現実逃避ツールとして。 そんな使い方をするようになったのは、自分が直面している厳しい現実が日常を占めるようになってきた頃から。 あまりにも日々が辛いと小説を読む体力さえもないから、逃げ場がない。 本を読んでのほほんとしていられるっていうことはまだ自分がまともでいられている証拠なのかもしれない。

 

 

 

「うわ、話とかめっちゃ合うやん、って思えるやつとかとたまに会うたりするやん。もうなんか知らんけどこんな話まで合うんか思うぐらい合うとするやん。やばい思うやん。それがお前が女で相手が男やったら好きになってもたりするやん。お前が男で相手が女やってもやっぱりそうやん。もちろんあれやん。男同士でも女同士でも、男でも女でもないもの同士でも一緒やん。好きになってもたりするやん。でもしばらくしたらちゃうかったりしたりするやん。何やねん、てなるやん。こいつ全然ちゃうやん、ってなったりするやん。ほんなら好きがなくなるやん。そんなときあるやん」 

「ある」

 「そんなときあるやん」

 「ある」

 「そんなときあるやん」 

「ある」 「どんなときもあるやん」 

「ある」 

「今、わし、おまえにめっちゃそんな感じになってるやん」

「え」 

「好きになりかけてるやん」 

「お前オウムやん」

 「別にそんなんええやん」 

「何を長々と話しとんねん」 

男がいって、わたしたちに小さく頭を下げた。 

 

 

山下澄人の小説がようやくしっくりきて、うれしくて、今日はそんなに悪い日でもなかったかな。

 

 

ルンタ

ルンタ

 

 

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